お久しぶりです。
まずは取り急ぎ連絡を。
通販についてですが、実家に帰る都合があった為にストップしてました。
メールの調子も悪かったのですが復活しましたので、明日には通販復帰すると思います。
ちなみに、残り10冊…はないと思いますので、欲しい方がもしいましたらお早めにお願いします。
私が通帳が書き込めるのが土日くらいなので、発送がスローペースとなっております。また、メールもなるべくそのペースに合わせて返信させて頂いています。待たせてしまい、大変申し訳なく思いますが、ご了承頂けると幸いです。
メールやら拍手などで感想頂けて、本当に嬉しく思います!ありがとうございますわーい!!拍手で下さった感想については後日返信します!
そして近況!
皆がほむまどだと騒いでいるなかで…
一人だけぷりきゅあの時代が来ました…ひびかながちょういいですwww
最近ひびかなでお腹いっぱいですwww
てな感じで、続きから連載17話です!
興味ある方はどうぞ。
「なのは」
長い沈黙に耐えかねたようにフェイトが名前を呼ぶ。それを合図に、フェイトへ向かってそっと手を伸ばした。
だが、その手がフェイトへ届く事はなく、はやてによって拒まれてしまった。背中を向けているので、表情は全く読み取れないが、小柄な身体から怒りの感情が露わになっている事だけは理解出来た。
「何しに来たん?…私は言ったやろ。もう関わるなって」
「私は、私の考えは…変わらない。私は今、この世界に生きている、目の前の高町なのはを愛してるんだ。それだけは、嘘や偽りのない事実だよ」
フェイトの真剣な瞳がこちらを見つめていた。フェイトの言葉に嘘がない事はわかっている。
自分とフェイトは魂が繋がっているのだから。
「それは…フェイトちゃんは禁忌を犯すという事なんやね?」
「私は、例え禁忌だとしても、なのはの傍にいたいし、なのはを好きでいたい」
フェイトの言葉にはやては溜息を吐くと、フェイトから視線を外し、俯いた。
握られた拳は、力が強く入り、震えている。
「ホンマに馬鹿や…。今は、良えかもしれん。でもな、禁忌を犯した死神の一生は決まってるんや。どんなに抗っても、どんなに前の一生と違う人生を歩んでも、結末は変わらへん。フェイトちゃんはなのはちゃんを殺す。フェイトちゃんが生前に犯した罪を繰り返すのを覆す事は出来ないんや。フェイトちゃんもなのはちゃんも、きっとその時になったら後悔する」
「どういう事…?」
二人の話について行く事が出来ず、つい疑問が口から出てしまう。それに対して、はやてはこちらを振り向くと口を開く。
「死神には、仕事を全うする為に色々な決まり事が存在する。例えば、死期に達していない人間を狩ってはいけないとか、人間と恋愛をしてはならない、とか…まぁ色々や。そして、それを破ると、死神には罰が与えられる。死神は人間に戻り、生前の罪をもう一度犯すっていう罰や。フェイトちゃんの生前犯した罪は、愛する人を殺した事。せやから、ここで禁忌を犯してフェイトちゃんが人間になったとしても、フェイトちゃんは愛する人を――なのはちゃんを、殺さなければならないんや」
その言葉に、自分の夢が重なる。
もし、フェイトが禁忌を犯して人間に戻ったら、あの夢のように、フェイトは自分を殺すのかもしれない。そう思うと、ゾクリと背筋に悪寒が走った。それを誤魔化す為に、服の裾を強く握り締める。
「フェイトちゃんにそんな事させたないし、なのはちゃんにも愛する人に殺される気持ちも味わって欲しくなかったけど…どうしてもフェイトちゃんは考えを変える気はない。ほんなら――」
はやては、一瞬のうちに杖を構えると、こちらに突き付ける。急に空間に溢れた殺気から、はやてが何をしようとしているのか、想像はついた。
「今、ここで終わらせる。私が、なのはちゃんを殺す事で」
こちらを見据える瞳は揺るぎなく、はやてが本気である事を示している。はやての意志の固さをフェイトも感じ取ったようで、はやてから自分を守るように立つと、両手を広げた。
「邪魔はせんといて、フェイトちゃん。私、フェイトちゃんまで消してしまうやんか」
はやての言葉にフェイトは 何も言わない。ただ、黙って首を横に振った。そんなフェイトに、はやては苛立ったように声を出した。
「どくんや!!」
「…ううん、どかない。だってこのままじゃはやて、禁忌を犯すでしょ?」
フェイトの言葉で、自分は漸く気付いた。以前はやては自分を、死期に達していない人間だから狩れないと言っていたのに、何故今、殺す事が出来るのか。
本当は、今でも殺す事は出来ないのだろう。はやては自ら禁忌を犯す覚悟で殺そうとしている。
「私は良えんよ。別に罪がある訳でもない。ここで禁忌を犯したとしても、生き返って罪を犯すという事もない」
そのはやての言葉にフェイトは首を横に振る。その表情は、どこか悲しそうだ。
そして、はやても少しの間俯いてから、顔を上げると、フェイトとよく似た表情を浮かべていた。
「…どうしても、退く気はないんやね」
「うん。はやてが今回の件について退く気がないのと同じだよ。私も…譲れない」
フェイトとはやて、二人の手元が光ったかと思えば、お互いに武器を構えた。戦うつもりでいるのだと理解してから慌ててフェイトの腕を掴んだ。
「フェイトちゃん…ダメ…」
「ごめんね…なのは。これは、私とはやての問題で、ぶつかり合わないと…きっと、お互いに納得出来ないだろうから」
そう告げると、フェイトは自分の腕を掴む手を振り解き、再び武器を構えた。そして――はやてへと飛びかかった。
その一撃をはやては受け止める。だが、それすらお構いなしに、フェイトは攻撃を繰り返した。
「やめて…やめてよぉっ!!」
目の前で繰り広げられる光景をどうにか泊めたくて、気付けば叫んでいた。そんな事をしても、フェイトとはやてが止まる筈はないのに。
だが――そんな自分の声に応えるかのように、はやての身体が光り出す。これには、フェイトも攻撃する手を止めて、呆然とはやてを見た。
はやては、苦しそうな表情を浮かべて、口を開いた。
「ぅ、あ…何で…?リイン…フォース……」
「…リインフォース?」
小さく、呻くように発されたはやての言葉に、フェイトが反応を示す。はやてから発された光は、呟いたフェイトに反応するかのように強く光った。それを見たフェイトははやてに近付くと、大きく叫ぶ。
「リインフォース!!夢の中で貴女は、私に名前を呼べと言った。もし、あの夢が本当ならば教えて欲しい。私が忘れているという、貴女と交わした契約を!」
光は、フェイトの言葉に応えた。部屋の中を白い光が埋め尽くす。あまりの眩しさに目を閉じた。
やがて、光が止み目を開けると、先程とは真逆で暗い空間に変化した。その中に、見覚えのある女性を見つけた。それは以前、夢で会ったもう一人の自分。
「なのは…?」
もう一人の存在に気付いたフェイトが思わず声をあげると、それに気付いた彼女はこちらの存在に気付いて見上げた。
すると、彼女は突然目を輝かせて立ち上がった。
「鍵!鍵が来たです!!」
「え…?」
「前に言ったじゃないですか!鍵が必要だって。封印は、封印した人でないと開けられないって」
確かに言っていた。この中で、以前と違う存在は一人だけ。つまり――。
「フェイトちゃんが…扉を開く鍵、なの?」
「そうです。さぁ、開けて下さい。この扉の先に、二人の知らない真実が待っています」
そう告げてから、彼女は重く、閉ざされた扉へ案内する。頑丈に固められた鍵へフェイトがそっと触れると、鍵は簡単に壊れた。
「…本当に、真実が待っているの?」
「はい。貴女が知りたかった事も、きっとありますよ」
彼女の答えに、フェイトは深呼吸すると重いドアを開けた。その先には、更に暗闇しか見えない。
無意識に、唾を飲み込んだ。
「では、行ってらっしゃい。これで…私の役目も終わりますから」
「貴女は…誰なの?」
「私は、リインフォースの分身。この扉への案内人として生まれたんです」
突如、光を発したかと思えば、自分と同じ姿をしていた彼女は子供程の小さな少女になった。
「これが本来の姿です。さぁ、貴女達が中へ入らないと私の役目は終わりませんから!早く!!」
急かすように背中を押されて、扉の中へフェイトと二人で入る。扉の外で彼女が微笑んだのを見ると、扉は閉まった。そして、急に視界が変わる。
そこには、真っ赤な部屋、ベッドでぐったりしている自分とフェイト、そして、一人の死神がいた。
お、お待たせしました…17話です。
ついに、終わりが見えた!!www
…もう、言う事はあるまい。次回も長くながーくお待ち下さい、すみません…。
では、お粗末様でした。
なのはさんとフェイトさんが幸せならそれでいいです。
パラレルが多いような気がします。
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