なのフェイなの なネタ投稿部屋。
Posted by リー - 2010.05.22,Sat
またもや息抜きにと書いたつもりが…。
何だこの更新頻度の高さは。
きっと、二度とないんじゃないかってくらいの頻度になってますね。うわぁ。
六月に入ったらきっとまた頻度下がるんじゃないかって思ってます。やらなきゃならない事も沢山ありますしね。そして何より原稿が。
そろそろ本気でやらないとまずい。多分一週間くらいは浮上してこないかと。
では、続きからどうぞ。
何だこの更新頻度の高さは。
きっと、二度とないんじゃないかってくらいの頻度になってますね。うわぁ。
六月に入ったらきっとまた頻度下がるんじゃないかって思ってます。やらなきゃならない事も沢山ありますしね。そして何より原稿が。
そろそろ本気でやらないとまずい。多分一週間くらいは浮上してこないかと。
では、続きからどうぞ。
お決まりの通学路をいつもよりゆっくりと歩いて行く。昨夜に比べればマシにはなったものの、身体は未だに虚脱感が残ったままだ。フェイトは、精力が消費された証拠で、一日経てば回復すると言っていたのだが、この調子では疑いたくなる。
チェーンで自分の首に繋がれた指輪を見て、フェイトの事を考えると、自然と昨夜の出来事が思い出されて恥ずかしくなった。いや、正確には今日の話なのだが。
* * *
暗い部屋の中で、フェイトは視線を外さないまま口を開く。
「これから、なのはが死ぬまで…ずっと、ずっと傍にいる。困った事があった時は、出来る限り助けてあげる。だけど、その代わり…なのはは死ぬまで私に定期的に精力を与える。魂を私に捧げるの」
「そんな…事、出来ないよ」
「別に、日常に影響はないよ。魂は私の物になるけれど、身体までは支配出来ないから。だからなのはがこれから先の人生をどう歩むかっていうのは自由に出来る。…ね、ダメかな?」
首を傾げて可愛らしくフェイトは強請る。困った。こういう表情に対しては弱いのだ。
「…お願い、なのは」
「……条件が、あるの」
「何?言ってみて。出来るだけ受け入れるから」
「食事は…金曜日と土曜日の夜だけにして欲しいの。次の日が平日だと、私が辛いから…」
その言葉にフェイトは笑みを浮かべると、魔法陣を展開させた。
条件を受け入れてもらえなかったのかと不安になりフェイトを見ると、優しい手付きで頭を撫でてくれた。
何故か、凄く安心出来る。
「そんな不安そうにしないで。条件、ちゃんと受け入れるから…。今、契約するから力抜いててね」
フェイトの言う通りに身体の力を抜く。すると、顔を上向きにされた。それと同時に、フェイトの顔が近付いて来る。
「――っ!?」
フェイトが何をしようとしているのか気付いた時には遅かった。フェイトの唇が、自分のそれに触れる。
慌てて身体を引こうとするが、今の状態では自由に身体は動いてはくれない。何より、フェイトの腕がしっかりと腰へ回されている。これでは逃げる事なんて出来ない。諦めてフェイトへ身を委ねる。
その後、暫くの間口付けられていた為に、呼吸が出来ずに苦しくなる。すると、そんな自分の気持ちを読んだかのようにフェイトの唇が離れた。
「はい。これで契約は終了。契約の証、ちゃんと持ってないとダメだよ?」
視線を胸元へ向けると、そこには見覚えのない指輪がチェーンに繋がれている。おそらく、これが契約の証なのだろう。
「大事に、するよ」
自分の返事に満足そうに頷くと、フェイトは立ち上がった。綺麗な金色の髪が目の前で揺れる。
「さて、私はそろそろ行こうかな。仕事もあるし。…なのはが食事させてくれたから、今日は元気に頑張れそう」
「え…。さっき、ずっと一緒にいるって」
そう、言った筈だ。なのに仕事だからと消えてしまうのは矛盾しているのではないか。そんな疑問をぶつけてみると、フェイトは驚いたような顔を見せてから、微笑んだ。
「ずっと傍にいて欲しいの?」
「ち、違…そういう事じゃなくて!!」
「うん。わかってるよ。確かに、身体は一緒にいられないかもしれないけど。でも、魂は繋がってる。契約によって、私は離れていてもなのはの魂の状況がわかるようになったし、なのはも私の心、少しは感じるんじゃないかな。まぁ、そんな訳でね。私に会いたくなったり、助けて欲しいと思ったら、私の名前を呼んで。必ず、なのはの所へ行くから」
目を閉じて、神経を研ぎ澄ませる。すると確かに、自分の物とは違う感情が流れ込む。
フェイトの心は穏やかで、嬉しそうに感じられた。
「なのは…また、会いに来るよ」
「食事しに?」
「それ以外でも」
冗談っぽく告げた問いに、フェイトは笑顔で答えると姿を消した。
* * *
あの時はフェイトがあまりにも冷静だったので、何も感じなかったが、今考えると、とても恥ずかしい事をしていたのだと実感する。
唇を人差し指でそっとなぞると、まだ昨夜の感触が残っているようで、更に恥ずかしくなった。
「おはよー、なのは」
「うひゃっ!?あ、アリサちゃん、驚かさないでよ…」
「驚かさないでって…ちょっと肩を叩いただけじゃない」
不本意だとでも言いたそうな表情のアリサは、とても嘘を吐いているとは思えない。自分が考え事をしていて過剰に反応してしまっただけなのだろう。
「あっ…ごめんね…。ちょっと考え事してたところだったから、驚いちゃって。おはよう、アリサちゃん、すずかちゃん」
「おはよう、なのはちゃん」
「後ろから来る私に気づかないなんて、一体何を考えていたのかしら。まさか、好きな人の事だったりして?」
アリサの言葉に反応して、顔が急に熱くなったのがわかる。それを見て、アリサは面白そうに笑う。
「え、冗談だったのに…まさか、当たりとか?」
「違うの。好きな人なんて、いないよ」
手を横に振り、否定する。未だ疑わしそうにこちらを見ているアリサをどうやり過ごそうか考えていると、先程までは会話を黙って聞いていたすずかが口を開いた。
「あれ、なのはちゃん。そんな指輪持ってたっけ?」
「え!?あー…その、最近出来た友達に貰った物なんだけど」
自分の言葉を聞いてから数秒の間、二人はお互いに顔を見合わせ、そして叫ぶ。
「えぇぇ!ちょっとすずか、聞いた!?大ニュースよこれは」
「うん。大ニュースだね。アリサちゃん」
「な…何で、大ニュースになるのかな」
疑問を思ったまま二人へぶつけてみる。すると、目を輝かせたアリサが再び口を開いた。
「だって、なのはが他人のプレゼントを身につけるなんて…ねぇ。私達以外の人からのプレゼントは貰っても決して身につけたりしないなのはが。これはもう一大事でしょう」
言われてみて、漸く気付く。確かに今まで、他校の男子や学内の女子などから大量にプレゼントを貰っているが、身に付けた事は一度もない。身につけてしまえば、その人からの告白を受け入れてしまったように思えるから。
だけど、フェイトから貰ったこの指輪はあくまで契約の証というだけで、告白という類の物ではない筈だ。
「た、確かにプレゼントだけど…相手は好きとか、そういう気持ちで渡したんじゃないし」
「でもね、相手も少なからず好意があって、なのはもそれを受け入れてる証拠でしょ?気に入ってるのね。その人の事」
「そうかな?…そうかも」
そうでなければ、死神なんて得体の知れないものを受け入れたりしないだろうから。そんな自分の言葉を聞いたアリサは再び笑い出す。
「恋の前兆だったりしてね」
「そ、それは…ないと思うよ」
相手は死神だし。そう告げようとしたが、流石にまずいと感じて、心の中だけで呟くだけにした。そして、アリサ達と登校しようと再び足を動かした時である。
(――なのは)
聞き覚えのある声で呼ばれた。驚いて、つい歩みを止めてしまう。だが、アリサに急かされて、身体だけは動かさなければと歩き出す。
(――フェ、フェイトちゃん?)
(――うん、そう。良かった。ちゃんと届いて。これも、契約すると使えるようになる技術。離れていてもこうして会話出来るようになる。…なのはは、契約の指輪が必要になるけれど)
(――そうなんだ。便利なんだね)
(――ね、ところで、なのは)
(――な、何かな…?)
(――私の事、気に入ってるんだ?)
顔に熱が集まっていくのがわかる。慌てて言い訳を考えようとすると、フェイトが笑い声を上げた。
(――そんなに慌てなくてもいいのに。気に入ってくれてるなら、嬉しい)
(――もう、盗み聞きなんて…酷いよ)
(――ごめんね。でも、私はなのはの事気に入ってるよ。凄く)
そこで急に回線が切れる。一瞬、何を言われたのか理解出来ずに呆然としていたが、暫くして意味を理解した瞬間、恥ずかしくなった。
しかも、こんな中途半端なところで回線を切るなんて、意地が悪い。これでは、本気だったのか冗談だったのかもわからなくて、これから先の授業に集中出来ないではないか。
「(フェイトちゃんの、馬鹿…)」
顔に集まってしまった熱をどうにか逃がしたくて、悪態を吐いた。これで、多少は誤魔化せそうだ。
後書き
わーい。段々意味わからなくなってきた(笑)
あれ、なのフェイってこういう感じで付き合っていようがいまいが百合ん百合んなのがデフォルトですよね?
まぁ、話の流れ的には進んでるんですよ?一応。
プロット書いただけで何話構成にしようとか全く考えてなかったのでどのくらい続くかわからないんですが、いつも長編書くときは20話が基準になります。だからこれもそのくらいで終わる事を信じてます。
では、お粗末様でしたー。
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なのはさんフェイトさんばっかりのSSサイト。
なのはさんとフェイトさんが幸せならそれでいいです。
パラレルが多いような気がします。
ちなみにリンクフリー。報告はしなくてもいいですがされると非常に喜びます。
mixi出没してます。メッセージ等送る場合は「ブログ見た!」と一報くれると助かります。
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