うん。ちょっと色々な物に追われてましたが、やっと落ち着き始めたので更新ー。いや、まだやらなきゃならない事は多いんですがね。
でも更新頑張る。私の頑張るはあまり期待しない方がいいんですが(笑)
とりあえず、小説行きますぜー!!
続きからどぞ。
今夜は、満月だった。窓からぼんやりと見つめながら、満月の色に彼女を重ねる。
自分の身の回りが慌ただしかった事もあり、数日間フェイトには会っていない。だが、忙しい日々も一段落したし、今日は金曜日。食事の日だ。
飢えているフェイトが来ない筈がない。そう考えると、後ろから気配がする。フェイトが来たのだ。
来る事は確信していたのに、何故か来てくれた事に対して嬉しさと安堵を覚える。それは、自分がフェイトに心のどこかで会いたがっていた証拠だ。そう思うと、急に恥ずかしさが込み上げて来た。
「なのは」
不意に名前を呼ばれる。フェイトは視線で自分が座っているベッドの隣を見る。それが座っても良いか許可が欲しいという事だと理解して、黙って頷くと、フェイトは隣へ座った。ベッドが僅かに揺れる。
「なのはは、私に会いたくなかった?」
「ふぇ?な、何で!?」
「だって、ここ数日間は呼ばれなかったし、連絡もしれくれないし…。もう会いたくないって思われてるのかと」
「ち、違うの。数日間ちょっと忙しかったから、夜も疲れて寝ちゃって…。別にフェイトちゃんに会いたくないとか思ってた訳じゃ…」
「…じゃあ、会いたかった?」
フェイトの質問に、漸く自分が誘導されていた事に気付く。よく考えてみれば、フェイトはこちらの会話や行動はある程度知る事が出来る。気になったのなら、探れば済むフェイトがこんな質問をするなんて、変だ。
「ひ、酷いよフェイトちゃん。誘導するなんて…」
「誘導されたなのはの負けだよ。それで、会いたかった?会いたくなかった?」
繋がっているのだから、わかっているくせに。なのにこうして言葉にさせようとするフェイトは意地が悪い。
仕返しに嘘を吐いて「会いたくなかった」とでも言ってやると思ったが、気持ちが相手にわかっているのだから無駄だと考え、止めた。
「…い、たかった……」
「ごめん。よく聞こえなかった」
「…っ!会いたかったの!!」
顔に熱が集まっていくのがわかる。恥ずかしくて俯くと、フェイトはクスリと笑い、後ろから抱き締めた。熱のない、冷えた身体の感覚が布越しに伝わる。
「やっぱり、なのはは可愛いね」
「もう冗談言わないでよ…」
「冗談じゃ、ないよ。本気で言ってる。なのはだって、繋がっているんだからわかる筈だよ」
わかるとは言うが、普段通りにしていても感じ取れるフェイトとは違い、自分は集中しなければ感じ取る事は出来ない。目を閉じて集中すると、次第にフェイトの魂の存在を認識する。確かに、嘘ではないようだ。
「ね?本気だったでしょ」
「うん…」
「どうしたの?元気、ない」
「フェイトちゃん、怪我してるでしょ?」
魂は真実しか語らない、とフェイト言うが、改めて実感する。嘘かどうかを判断するだけのつもりだったが、それ以外の事も見えてしまった。それが、フェイトは怪我をしているという事実。
表情にも出さないし、何より感覚で重い怪我ではない事は確かだが。そう尋ねると、フェイトの眉が顰められる。どうやら、機嫌を損ねてしまったようだ。
「ご、ごめんね。見るつもりじゃなかったんだけど…」
「ううん。その事で怒ってるんじゃないよ。そうじゃなくて……なのはは、こういうの心配する人だろうから。心配させたくなかったのになって思ってたのに、自分の魂を見ろ、なんて言った自分に怒ってるの。軽率だったって…」
「そっか…。痛くない?」
服の上からそっと傷があるであろう肩へ触れる。すると、僅かにフェイトの身体がビクリと動く。平気そうな顔をしてはいるが、痛いのだろう。あまり触れるべきではないと思い、手を引くと、今度はフェイトの手が伸びて、パジャマのボタンを一つずつ外していく。
「痛い…けど、大丈夫。すぐ治るよ。いつもなら治りも遅いけど、今日はなのはの精気を吸えるから」
胸元に直に触れて、更に奥深くまで入り込む。フェイトの手がそっと魂に触れた瞬間、フェイトの紅い瞳がこちらを見た。
「なのは、いくよ」
「う、ん…」
控えめに返答をすると、すぐにフェイトが精気を吸い取る。急な刺激に大きく身体が跳ねると、フェイトが一度、手を休めて口を開く。
「…急過ぎた?」
フェイトの問いに黙って頷くと、今度は先程と違いゆっくりと吸われる。強くて、頭が真っ白になるような刺激は、、快感に変わる。初めての感覚に、知らず知らずのうちに声が漏れた。
「っあ、ふ…っや…」
「…気持ち良いんだね」
確かにそうだが、それでも刺激が強い。それに伴って生理的に涙が頬を伝った。フェイトの舌がそれを掬い取ると、お互いの身体の距離が近くなる。
「もう少しだから、我慢してね。すぐ終わらせるよ」
何かに縋っていたくて、フェイトの背中に手を回し、服を強く掴む。それを宥めるようにフェイトの手が、背中を撫でる。暫くして、魂に触れていた手が放された。それと同時に虚脱感に襲われる。
「はい、終わり。お疲れ様、なのは」
「ん…」
未だに身体を支えてくれているフェイトに悪いと思い、身体を動かそうとするが、全く動かない。そんな自分の様子に気付いたフェイトは微笑むと、抱き上げてベッドへ寝かせてくれた。
「気を遣わせちゃって、ごめんね。疲れたでしょ?寝てもいいよ」
もっとフェイトと話していたいという気持ちもあったが、休みたいという気持ちの方が勝り、素直に従って目を閉じる。そこから眠りにつくまで、さほど時間はかからなかった。
* * *
次に目を覚ますと、外が薄暗い。どうやら、真夜中と呼べる時間帯は通り過ぎたようだ。起き上がって、昨日ここへいた筈の死神の姿を捜すが、もうどこにもいなかった。
(――フェイトちゃん?)
前に教えて貰ったようにフェイトの名前を呼ぶ。すると、少し間を置いてからフェイトの声が返って来た。
(――ん…なのは?起きたの。会いたくなった?)
(――そうじゃなくて…。怪我、してたのに…一体どこに)
(――ごめんね。黙っていなくなって。仕事だったから…。でも大丈夫。もう殆ど治ってるから。なのはは心配する必要ないよ)
言葉だけでは不安が拭い切れなくて、フェイトの魂を見る。すると、咎められるようなフェイトの声が聞こえた。
(――なのは。今、魂見たでしょ。そんなに信用ない?)
(――だって、フェイトちゃんは隠したりするから)
(――それは…ごめんね)
(――もう、それは良いよ。それより、仕事でしょ?邪魔したら悪いから、もう切るね)
フェイトの返事を待たずに会話を終わらせる。家の朝食の時間まで、まだ時間がある。
もう一度寝ようと思い目を閉じるが、暫くの間、睡魔はやって来なかった。
後書き
わーい、ちょこっと意地悪フェイトさん目指してみた。まぁ、撃沈しましたがね。何で自分のなのフェイは萌えないんだ…!!これじゃ補給にならない……
次回もちゃっかりもう頑張って書き始めてます。暫くしたら更新出来ると思いますよ。
その前にきっとえっちな方が更新されるかと思いますが。
さて、そろそろ寝ないと明日やばい。お休みなさい!!
なのはさんとフェイトさんが幸せならそれでいいです。
パラレルが多いような気がします。
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