早速拍手にて希望を教えて下さった方が!!有難うございますー。返信は後程で!!ちゃんと参考にさせて頂きますよー!
とりあえずパロディな感じの方が人気っぽいのでそっちから手を付けます。じっくりゆっくり書きます。
さて、今日の更新は前回の記事のネタじゃないです、連載です。死神フェイトさんも五回目ですね。とりあえず今回を境に少し話が進む…かと思います。
では続きからどうぞ。
‐7月20日追記‐
文が抜けていたので加筆しました。
目覚まし時計のベルが部屋中に鳴り響く。手を伸ばしてそれを止めると起き上がった。
「なのは、おはよう」
未だ寝惚けながらも声のする方向へと振り向くと、そこにはほんの数時間前にはいなかった筈の死神が座って満面の笑みを浮かべている。それを認識すると一瞬にして目が覚めた。
「ふぇぇぇぇ!?」
思わず声を上げてしまう。すると、慌ただしい足音の後、部屋のドアがノックされた。
「なのは?何かあったの?」
「…な、何でもない!ちょっと虫が目に入ってびっくりしちゃっただけで!」
心配して来てくれた姉に対して慌てて告げると、一応は納得してくれたようで階段を下りて行く。落ち着きを取り戻す為に深呼吸してから、フェイトの方へ顔を向ける。
「な、何でフェイトちゃんがいるの…?」
「もう仕事終わったから。今日は一日なのはと一緒にいたいと思ったんだけど…ダメ?」
「だ、ダメって…今日は勉強もするし、買い物も頼まれてるしっ!」
「なのは以外の人には私の姿は見えないし、静かにしてろって言うなら、そうしてるから。お願い…」
ベッドに座っている自分の膝へ強請るように頬を擦り寄せて来る。死神というよりは、猫みたいだ、と思う。すずかの家にいる猫と同じように頭を撫でてやると、気持ち良さそうに目が細められた。
本当に、猫みたいだ。
「フェイトちゃん、猫みたい…」
「ね、猫…?死神だって一応は神様なんだよ……失礼な」
実際に本人にそう告げてみたのだが、そう思われるのは心外だったようで、拗ねて顔を背けてしまった。そんな仕草も可愛いと思った。
暗闇でも十分に綺麗だったが、フェイトの金髪は日の光を浴びてキラキラと光っていた。こちらの方が綺麗だと思う。
「ごめんね。冗談。フェイトちゃん、凄く可愛かったから」
「…可愛いのも、気に入った?」
「うん。気に入った」
フェイトの質問に答えながらも微笑んでみせると、機嫌はすっかり直ったようで、再び膝へ擦り寄って来た。
「なのはが気に入ってくれるなら、猫でもいいよ。なのはになら、飼われても面白いかも……」
「もう、人間に飼われる死神なんて聞いた事ないよ…」
「…確かに。で、今日は一緒にいてもいいの?」
「仕方ないなぁ…」
ここに来て本題に戻るフェイトに許可を出すと、満面の笑みが浮かんだ。
* * *
「…で、今日は何するの?」
「えっと…。午前中に課題終わらせて、午後は頼まれた買い物をしに行こうかなって思ってるよ。残った時間は家でのんびりしようかと。…昨日の事で少し疲れてるし」
「そっか。今日もあるから昨日は少し量を減らしたつもりだったんだけど、多かったかな…ごめんね」
申し訳なさそうに謝るフェイトに対して、いいよ、と笑顔を向ける。確かに疲れてはいるが、以前に比べれば大した事はない。フェイトもそれなりに加減してくれているのだろう。
気遣ってくれていると思うと、とても責める事は出来ない。
「とにかく、暫くの間待っててね。なるべく早く終わらせるから」
机の上に教材を広げてから、椅子に座り問題を解いていく。
フェイトは初め、そんな姿を黙って見ていたが、急に立ち上がると後ろから抱きついて机の上の参考書やノートを覗き込む。
「フェイトちゃん…。もうちょっとだから待っててよ」
「ダメ……もう飽きた…」
そう言いつつも、腕が動かせるように配慮はしているようだ。フェイトを引き剥がすのは諦めて、最後の問題に取り掛かる。
手早く計算し、答えを書き込んだところでフェイトが短く声を出した。
「ど、どうしたの?」
「なのは、ここ間違ってる」
フェイトが指で示す問題を見て、再度計算し直すと、確かに間違っていた。驚いてフェイトを見ると、感情を読み取ったようで心外だとでも言いたそうな表情を見せた。今日はこういった表情をずっと見ている気がする。
「…何気に失礼だよね、なのはって」
「ご、ごめんね。それより、もう終わったから下に行こう?お母さんがお昼用意してると思うから」
未だに納得のいかない表情を浮かべながらもフェイトは自分の後ろについて来た。
* * *
昼食を取り、買い物を済ませると、部屋に戻ってベッドへ倒れ込む。すると、自分の後ろにいたフェイトがベッドへ座り、頭を撫でた。
「お疲れ様」
「うん…。というかフェイトちゃん、退屈じゃなかった?」
枕に埋めていた顔を動かしてフェイトを見ると、黙ったまま首を横に振る。それが嘘である事は明らかだった。買い物をしている最中も、店の中の物には全く興味を示していなかったのだから。
「ごめんね。もう少し早く帰って来れれば良かったんだけど」
その言葉に対してフェイトは何も言わない。その代わり、黙って身体を抱き上げると、ベランダへと出る。その瞬間、フェイトの身体がふわりと浮き、飛んだ。
驚いて身体を動かそうとすると、フェイトの抱く腕に力が籠った。
「なのは、大人しくしてないと落としちゃうかも…。じっとしてて?」
恐る恐る下を見てみる。おそらく、落ちたら確実に死ぬだろう。怖くなって、抱きつく腕に力を込めるとフェイトが僅かに苦笑して、落とさないよ、と腕の力を強めた。
「ねぇ、なのは。確かに人間の作った物とか見るのは退屈かもしれないけど…。それ以上になのはと傍にいるのが楽しいんだよ。今日も、色々ななのはが見れて凄く楽しかった」
フェイトは顔を近付けると、頬へ口付ける。それに対して反応を示すと、フェイトが不安そうな表情でこちらを見た。
「嫌、だった…?」
「…ううん」
首を横に振って否定の意を示す。
人間のような温かさはないが、フェイトが触れるのは不快ではない。慣れてしまったからだろうが、もっと触れて欲しいとさえ思えた。
「なのは…」
名前を呼ばれ、再び顔が近付いたかと思えば、今度は唇へフェイトのそれが触れる。それを自覚すると心臓がうるさいくらいに高鳴り、愛おしいと思う気持ちが止まらない。
その時、気付いてしまった。
自分はフェイトの事が好きなのだと。
ついに恋心を抱くなのはさん。正直この話最初とクライマックスだけ決まってた話なんで、結構ここらへん行き当たりばったり(笑)
とりあえずここまで来るとなのはさんは結構自分の思う通りに動いてくれるんですが、フェイトさんが動きません。この話書くって決めた時に設定を簡単に決めたんですが、決めた当時の自分を殴りたいくらい動かない…。
さて、今回の話ですが、フェイトさんはクールなだけじゃなくて可愛くもなれるんだぜ!!という証明です。「フェイトちゃん…猫みたい」と、フェイトさんが頭撫でられて気持ち良さそうにしてるところが書きたくて書きたくて仕方なかったんです。
…そんな感じでお粗末様でしたー。
なのはさんとフェイトさんが幸せならそれでいいです。
パラレルが多いような気がします。
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