どうも。こんばんはー!
昨日(というより今日)宣言した通り、こうして更新するという事は、修羅場が終わったという事です。
……研究室の配属先が決まったんだぜ!!いやっほー☆
これでもう暫くやる事もない、筈…。うん。試験があったりレポートはあるけど、大丈夫、大丈夫。
そんな近況を語ったところで更新。昨日、没ネタにしようかと言っていたんですが、御主人様と奴隷ネタの方が終わってない事と、きちんとした更新からしたいという事で急遽変更。連載更新です。
では、続きからどうぞー。
時計を見ると、もうすぐ日付が変わろうかという時間になっていた。もうそろそろかな、と思い、部屋の灯りを消して、ベッドの上に座る。
すると、タイミングが良かったようで、フェイトはすぐに現れた。
「お待たせ。昨日はよく眠れた、かな?」
「う、うん…。大丈夫」
「そう、良かった。朝までいられなくてごめんね。仕事だったから」
少し安堵したような表情を浮かべたフェイトの手が、頬へ触れる。それに過剰に反応して身体を強張らせると、不思議に思ったフェイトが首を傾げた。
「どうかした?」
「あ、いや…。びっくりしただけ。ごめんね」
「なら良いけど…」
少々納得のいかなさそうな表情を浮かべたものの、フェイトはそれ以上何も追及しなかった。その代わり、素早く押し倒すと胸元に触れる。今日は、食事の日だ。
「ねぇ、なのは。今までずっと我慢してたんだ。ずっと、欲しくてたまらなかった。だから、良いよね?」
黙って頷くと、間を置かずにフェイトの手が魂に触れる。初めは上手く加減が出来ずにいたというのに、今ではすっかり慣れたようだ。
前に比べれば時間はかかるようになったものの、刺激が強すぎて辛い、という事はなくなったし、次の日の行動に支障をきたすような吸い方もしなくなった。
「っは…ぁ、ん…」
吸われる度に、頭が真っ白になる程の快楽が身体を襲う。それに耐えるようにフェイトの背中へ手を回す。
いつもならば、フェイトはそれに応えるように背中を撫でてくれるのに、今日は違っていた。背中を撫でる筈の手は顎へ添えられ、そして、唇が触れる。
「ん!?っん…ぅ…」
驚いて声を出そうと口を開いたところで再び口付けられ、口腔を犯される。
吸われる快楽と、フェイトのキスに、背筋がぞくりとした。
「…キスされた方が良い?」
「ぁ、あ…うん。良い、良いよぉ…っ」
「沢山してあげる。だから、もう少し…」
フェイトから出された交換条件に頷くと、フェイトは再び深く口付ける。
触れる唇も、口腔を犯す舌も、全てが冷たい筈なのに、身体はどんどん高まっていくばかりだった。
唇が離れると、同時にフェイトの手も魂から放される。力が入らずにフェイトに身体を預けていると、フェイトは優しく寝かせてくれた。
「ごめんね。少し吸い過ぎた」
「ううん…。大丈夫。だから…」
その言葉に、フェイトは頷くと何度も啄むようにキスをする。そして、舌と舌が触れあった瞬間、繋げる気のなかった回線を無意識に繋げてしまった。
(――好き)
「…え?」
「あっ…」
やってしまった、と慌てて回線を閉じるが既に遅く、自分の心の声はフェイトに届いてしまっていた。
恐る恐るフェイトの姿を見ると、驚いたような表情を浮かべてこちらを見ている。きっと、困っているのだ。困らせるつもりなんて、なかったのに。
フェイトが何を考えているのか不安になり、魂を探る。
「えっ…?」
今度は自分が声を上げてしまった。自分が見てしまった部分。それは普段から隠されていた筈のフェイトの気持ちだった。自分がフェイトに対して抱く気持ちと同じ物。
つまり、フェイトは自分の事を――。
「…っ!」
魂を探られている事に気付いたフェイトが慌てて隠そうとしたのだが、もう見られてしまったのだと理解すると、諦めたような表情を見せた。そして、顔を近付けると再び口付ける。
それを黙って受け入れると、フェイトが念話でこちらに語りかけた。
(――見たんだね)
(――うん…でも、見るつもりじゃなかったの)
(――わかってる。見られたのは私が気を抜いていたせいだから。でも、私はこの気持ちを告げる事は出来ない。言えば、なのはとは傍にいられなくなる。だから…)
(――うん。わかってるよ。だから言わなくても良い。傍にいてくれるだけで、良いの)
「でも」
念話ではない声に、フェイトが反応する。そんなフェイトの耳元へ顔を寄せると、そっと囁いた。
「もっと、フェイトちゃんを、頂戴…」
その声に、フェイトは頷くともう一度深く口付けた。
* * *
「ねぇ」
突然呼ばれ、狭いシングルベッドの上でフェイトを見る。するとフェイトは手を動かして腹をつい、と撫でた。
「ここ、傷があったよね。何かしたの?」
「お腹の傷…?あれね、よくわからないんだ」
「わからない?」
「うん。お母さんが言うには、気付いた時からあったんだって。でも別に病気とかじゃないし、何の問題もないらしいけど」
フェイトの言う通り、腹には数センチ程の傷が二つある。これは自分が物心ついた時から、母親が言うにはそれ以上前からあるらしい。
修学旅行に行ったりすると、友達によく聞かれたりする。だが、その度にわからない、と返す以外に何も出来なかった。本当にわからないのだから。
なのでフェイトにも同じように返答したのだが、自分の答えを聞いたフェイトは少々不満そうな表情を見せた。
「どうしたの?」
「…凄く綺麗なのに、傷が付いてるなんて勿体ないな、って思って」
不意打ちのように告げられた言葉に顔が熱くなる。見られたくないと思い顔を背けるが、フェイトはわかっているようで、クスリと笑った。
そんな態度にフェイトの余裕が感じられるようで、少しだけ腹が立った。それもわかっているだろうから、言葉にする事はないが。
「でも、勿体ないなら、フェイトちゃんの方だと思うよ。凄く綺麗なのに、この傷…」
言いながらも手をフェイトの喉まで伸ばす。
先程、初めて見た時から気になっていた。普段は服に隠されていて見えていなかった、決してかすり傷とは言えない傷。そこへ触れた瞬間、フェイトの身体が強張った。それに驚いて、慌てて手を引っ込める。
「ご、ごめんね…」
「あ、謝らなくて良いよ。ちょっとびっくりしちゃっただけだから。この傷はね…。うーん、強いて言うなら、罪の証かな」
「罪…?フェイトちゃん、悪い事、したの?」
「…うん。ずっと昔に、取り返しのつかない罪を犯したんだ」
何の罪を犯したのか。それについても聞きたいと思っていたのだが、フェイトの目がそれ以上語る気がない事を悟っている。それを見ると、これ以上聞く事が出来なかった。
黙っていると、フェイトが顔を寄せて、静かに口を開いた。
「悪い事するような死神とは、こういう事したくない、かな…?」
「もうっ!そんな事思ってないってわかってるくせに…」
自虐的な笑みを浮かべるフェイトの首へそっと腕を回す。するとフェイトは僅かに安堵したような表情を浮かべて口付ける。冷たい、人間の体温とは違う唇にひどく、安堵した。
後書き
ついに9話ー!!ついにやっちゃいましたぜ。後半なんだか大人の香りが(笑)
一線越えたとか越えてないとかは…まぁ、読者の皆さんの想像にお任せします。自分的にはちゃんとその想像も出来ているんですが、まぁそれはあえて言わない事にします。
ぶっちゃけこんなところでフェイトさんの気持ちがなのはさんにばれるという計画ではなかったんですが、まぁ、ちゃんとそういう気持ち的な部分はきちんとしておくべきかな、という判断です。
なのはさんの傷が何故あるのか、それについてもちゃんと意味はあります。それについては後々触れます。
では、次回の更新で会いましょうー!!お粗末様でした。
なのはさんとフェイトさんが幸せならそれでいいです。
パラレルが多いような気がします。
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