試験という事で、というよりレポートが…。なので、今後の更新はストックが切れるまでという事になるのかな。ストックとか言うけど連載しかないわ…。
さて、続きですー。
お待たせしました。前々から言っていたようにえろありますので、そこは反転です。一応反転しますが、ぬるいですのであまり期待しないで下さいね…。
それでは、続きからどうぞ。
暫くして、落ち着いて来た時に、恐る恐るフェイトを見上げると、フェイトはこちらを見て、少しだけ苦笑した。
「なのは、顔、凄いよ?」
そう言いながら近くにあったタオルを手に取ると、優しく顔を拭いてくれる。
されるがままになるのが恥ずかしくなり、自分でやる、と言ってタオルを受け取ると、顔を拭う。それから再びフェイトの方を向いた。
「…で、どうして泣いてたのかな?」
「…さっき、御主人様の話、聞いてたら、懐中時計…落としちゃって…。それで、聞いてた事が知られちゃうって思ったらパニックになっちゃって…っ。ごめんなさい…」
「……懐中時計?見せて」
盗み聞きした事を咎められるかと思いきや、フェイトは違うところへ興味を示した。
言われるがままに懐中時計を渡すと、フェイトの目が僅かに見開く。
「これ…」
「あの、私…家を出る時、なるべく何も持たないようにしていたんですけど、これだけはどうしても置いて行く事が出来なくて。誰がくれたのかわからないけれど、私の、最後に貰った誕生日プレゼントだから」
「……そっか」
フェイトはそれだけ告げると、そっと手に懐中時計を返した。それを受け取ると、こちらを見据える。
「さっきの会話、聞いてたんだよね?」
何も言わず、首を縦に振る。すると、フェイトは少し困ったような表情を見せる。
やはり聞いたのは悪かったのか、と再び泣きそうになると、それを見たフェイトが慌てて口を開く。
「な、泣かないで!怒ったとかじゃないから。寧ろ…これは、良い機会なのかな。こんな事がなければ、ずっとこのままだったと思うし。こんな関係、ずっと続けるの、嫌だと思ってたんだ。…ちょっとだけ、聞いててね」
「…はい」
「有難う。さっきも聞いたと思うけど、養子に取られた時、一度だけ戻ったんだ。それより少し前に、なのはへ誕生日プレゼントを贈ったんだけど、メッセージカードに自分の名前を書き忘れちゃって。だから、あの懐中時計は、私がなのはに贈ったんだって、伝えたかった。だけど、桃子さんや士郎さんに聞いたら、奴隷として売ったって…。
あれからずっと、奴隷市場でなのはの事を捜してた。なのはの事が好きだったのに、誰かに取られるなんて絶対に嫌だったから。でもね、実際になのはに会ったら色々と我慢出来なくて。そんな自分を、なのはは好きでいてくれるかな、って思ったら、不安になって……。つい、あの時は知らない、なんて言っちゃったんだ。傷付けてたなら、ごめんね」
フェイトの言葉に、涙が頬を伝って行く。フェイトに思わず抱きつくと、そっと抱き締めてくれた。
「ばか…ばかぁ……っ。私だって、フェイトちゃんの事、ずっと好きだったのに…!」
「うん…ごめんね」
宥めるように背中を撫でる手付きは、幼かった頃と全く変わっていない。昔のフェイトも、こうしてよく、泣いた自分を慰めてくれた。
その事を思い出してクスリと笑うと、フェイトも同じように笑った。
「なのは…」
名前を呼ばれ、フェイトを見る。もう、フェイトがどうしたいのかは既にわかっていた。
フェイトの方へ顔を向けて目を閉じると唇が触れる。一度軽く触れてから、受け入れる為に口を僅かに開くと、すぐに舌が侵入して来た。いつもならばされるがままになっているのだが、初めて自分からフェイトの舌へそっと絡めると、フェイトが僅かに反応した。
唇が離れるとすぐに服に手がかけられる。半ば引きちぎるようにボタンが外され、下着まで剥ぎ取られる。
素早いフェイトの行動に驚いているうちに、フェイトの手がそっと腕に触れる。そこは、自分が売られる際につけられた烙印のある場所だ。
「ん、フェイトちゃん…?」
「これが消せれば、なのはが奴隷だったって事実も、消えるのに…」
「そんなの、気にしないよ。今、こうして幸せならそんなの気にならない。それとも、フェイトちゃんは幸せにしてくれないの?」
「っ、そんな事ない!」
慌てて否定するフェイトが可愛らしくて微笑むと、フェイトは顔を真っ赤にして視線を外す。そして、拗ねたような表情を浮かべて口付けてから、胸の突起を強く摘んだ。
急な刺激に、過剰に反応してしまう。
「っあ!」
「なのはは私が幸せにする。約束は…守るよ」
そういえば昔に、そんな約束を二人で交わした気がする。後で聞いたアリサに怒られたのは言うまでもないが。
「…覚えてたんだ」
「当たり前だよ…。私が、なのはとの約束を、思い出を、忘れる筈が、ない」
真剣な瞳と目が合ってから、二人同時に笑い出す。四人がバラバラになってからずっと、笑う事もなかったせいか、妙に懐かしい気分になる。
ひとしきり笑った後、フェイトは顔を寄せてそっと囁いた。
「好きだよ、なのは」
フェイトの手が、ゆっくりと下腹部へと伸び、秘部をそっとなぞる。
くちゅりと濡れた音が聞こえるのが恥ずかしくてフェイトから視線を外すと、フェイトが笑った。
「…凄いね。もうこんなに濡れてる」
「言わ、な…いで……っ」
嫌々と首を横に振ると、フェイトは何も言わずに、秘部をなぞっている指を離す。そこについた愛液を舐め取ってから、両手で脚を割り開く。
今までだってこんな事をされた経験はない。フェイトが自分の秘部を見ているのかと思うと恥ずかしくなり、脚を閉じようと思うのだが、フェイトの手がそれを拒んだ。
「ダメだよ、なのは…。私は、なのはの全部が見たいの」
フェイトの手に更に力が込められたのがわかると、諦めて脚の力を抜く。
それがわかったのか、フェイトが顔を近付けた。羞恥のせいか、秘部からトロリと愛液が流れたのがわかる。そして、それを掬い取るように舌が触れた。
「ふぁ…っあ、ぁ…ん…」
フェイトは溢れ出る愛液を音を立てて啜ると、手で秘部を割り開き舌を差し入れた。
その感覚に驚いて、無意識のうちに舌を締め付ける。だが、中に侵入した舌は、そんな事はお構いなしに動く。そんな初めての感覚に、シーツを掴んでそれに耐えた。
「くぅん…っ、はぁ……」
「なのは。我慢しないで…」
「ひゃ、ぁあ…っもう、ダメ…っふぁぁぁぁぁっ!」
びくりと身体が反応して、絶頂へと導かれた。
* * *
「どうぞ」
家の庭でお茶会を楽しんでいる三人に、紅茶を出す。三人ともそれを受け取ると揃ってこちらを見た。せっかく幼馴染が揃ったというのに、一人だけ浮いているのが原因だという事は、自分でもわかっていた。だからだろうか、視線が痛い。
「……何だか落ち着かないわね」
「せっかく久しぶりに四人で再会出来たんだから、なのはちゃんも座れば良いのに」
「私もそう言ったんだけど……なのはが働いてないと落ち着かないなんて言うから」
そう、確かにこの浮いている状況を作ったのは自分だ。たった二か月程の間だったとしても、一応は奴隷として働いていたのだ。急に座ってもいいなんて言われても、どうも落ち着かない。
「ちゃんと椅子だって四つ用意させたのに、なのはったら片付けちゃったんだよ」
「だ、だってだって!仕事するのに必要ないと思ったから…」
三人の責めるような視線が、更に痛くなる。そう思い視線を逸らしていると、突然フェイトが面白そうに微笑んだ。この顔は知っている。何かを企んだ顔だ。
「なのは、おいで」
「う、うん…」
嫌な予感はしたものの、一応は主人なのだ。
素直に従ってフェイトの元へ行く。すると、腕を強く引かれ、あっという間にフェイトの膝の上へ座らされた。
「ほら、これで全員座れたね」
満面の笑みを浮かべるフェイトに何も言わず、黙って俯く。椅子を片付けたのは間違いだった、などと考えていると、その光景を見ていたアリサが怒ったような表情を浮かべている。
そして――。
「目の前で、イチャつくなぁーっ!!」
怒鳴ったアリサの声は、家どころか、敷地全体にまで響き渡った。
後書き
終わり…ですが、どうですかね?一応ハッピーエンドに仕立て上げたつもりですが。
最初考えていた時には懐中時計がもっと活躍した筈なんですが…いつの間にか必要性すらない感じに。でもメッセージカードに名前を書き忘れるフェイトさんが書きたかったので削らずにとっておきました。
本当はこの後の二人の生活についてとか、はやてさんとなのはさんを出会わせたりとかさせるエピソードが書けるといいのかなぁ、とも思っていたのですが。多分書かない…と思います。
仮に書くとしても、ちゃんとしたSSとしては出さないかと。小ネタ的な物で。
何はともあれ、ここまでお付き合いいただき有難うございます。割りと気に入ってくれた人が多かったようなので良かったです。お粗末様でしたー!
なのはさんとフェイトさんが幸せならそれでいいです。
パラレルが多いような気がします。
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