もうすぐ試験で更新ストップする可能性高いから、完成しているSSはなるべく出し惜しみせずに更新しようと思います。
で、今回のSSですが…タイトル特に意味ないです。いやほんとに。ただ、変えると続きものだって事がわかりづらいだろうと思って。
学パロって楽しいですね!次やる時は部活でマネージャーがキャプテンに片想いとかいう、いかにも王道っぽいのにしたいなぁ。書くかどうかはわからないけど。やるならバスケ部とかいいですかね?フェイトさんキャプテン、なのはさんマネージャー的な!!ちょっとサイズが大きめのジャージとか着るなのはさんって、凄く萌えると思うんだ……え?萌えてるの私だけ?
さて、話はここまでにして、SSいきまーす。続きからどうぞ。
-19日追記-
誤字発見したので訂正しました。
沢山の書類を一枚一枚確認しながら、職員室で借りて来たノートパソコンに打ち込んでいく。そして全てが終わってからその場でぐうと伸びをすると、会長用の机で同じようにパソコンに向かっているなのはを見た。
「なのは、こっち終わったよ」
「終わった?あとこっちもあるんだけど、出来るかな?」
「大丈夫、持っていくね」
そう言ってなのはの机に置いてあった書類を持つと、自分の机へ置いて作業を再開する。
ちなみに今行っている作業は文化祭当日に行う企画の参加者名簿の作成だ。前々から集めていた参加シートを元に作っている。その参加シートを見ている途中、参加シートに書いてある告白大会という企画に、目を奪われた。
そういえばこの企画だけシートの厚さが尋常ではない。
「告白大会って、人数多いんだね…」
「昨年から始まった企画なんだけど、人気があったから続けようって事になってね。スタートと同時に参加者が目的の人を捜して告白するんだけど、去年はアリサちゃんもすずかちゃんも人気あったなぁ」
「そうなんだ…なのはは?」
「ふぇ、私?私は全然。いるにはいたけどアリサちゃんとかすずかちゃんに比べたら」
告白する人、いるんだ。と心の中で呟きながらもなのはを見た。
確かに綺麗で可愛くて、好きになるのはわかる。実際その一人である自分としては、凄くわかる。でもそれと同時に不安になる。今年の告白大会でもきっと、なのはに告白する生徒はいるだろう。
もし、そのうちの誰かをなのはが受け入れてしまったら。そう思うだけで嫌な気分になった。
「(参加シートは書いてないけど、別にいいよね…)」
作成している名簿に自分の名前を入れてから、作業を再開する。だが、次の参加シートを見た瞬間、大きく目を見開いた。何故なら、参加シートに書いてあった名前は、なのはの名前なのだから。
「なのは、告白大会参加するの?」
「うん。正直、何も出ないつもりだったけど、それはダメだってアリサちゃんが。だから、思い切って好きな人に告白してみようかなーなんて。にゃはは…」
「好きな人、いるんだ」
その問いに、僅かに頬を染めながらもなのはは肯定する。その姿を見たら、何かがぷつりと切れた。
椅子から立ち上がり、なのはの所まで行くと、椅子の背もたれに身体を押し付ける。すると、なのはの身体がびくりと強張った。
「な、何…?フェイトちゃん…」
「……なのは」
名前を呼ぶと、返事をさせる暇さえ与えずに口付ける。もう誰にも渡したくない。私以外の人に好きと言うなのはの姿なんて、見たくない。そんな身勝手な独占欲ばかりが頭を駆け巡り、まともな考えすら出来ない。
一度唇を離してから、何かを言おうと口を開いたタイミングを見計らって舌を侵入させる。逃げようとしていたなのはの舌を絡め取り、口腔を犯すと、抵抗していたなのはの手から力が抜けた。
それと同時に、頬へ触れていた手を濡らす何かに気付いた瞬間、急速に頭が冷えて行くのを感じた。慌てて唇を離す。
「っふ…うぇ……っ」
「な、なのは…」
初めて見るなのはの涙に狼狽える。何とか落ち着かせようと背中を撫でる。だが、落ち着く気配のないなのはの姿を見て、自分がやった事に対する罪悪感に耐えられなくなった。
「ごめん…ごめんなさい…っ」
気付けば、残っていた仕事も放り出して生徒会を抜け出していた。
* * *
月日はあっという間に過ぎ、文化祭当日。大きな笛の音を屋上で聞く。おそらく、告白大会が始まったのだろう。下を見ると、参加者の女子が一斉に走り出している。
あれから一度もなのはには会っていない。
手伝うと言った以上、一応生徒会の手伝いは続けていたが、なるべくはやての元にいて、なのはと会わないようにしていた。はやても、突然なのはを遠ざけるようになった自分を見て疑問に思ったのだろうが、特に何も言わなかった。
おそらく、はやてなりに気を遣ってくれたのだろう。
「結局、告白出来なかったな…」
小さく呟いてから、溜息を吐く。きっと今頃、なのはは好きな人に告白しているのかもしれない。
そう思うと再び気持ちが沈んだ。自分には、なのはを束縛する権利さえないのに。
何度目になるかわからない溜息を吐いてから、はやての元へ戻らねば、と踵を返す。
忙しいのにわざわざ休ませてもらっているのだ。これ以上は、休みをくれたはやてやアリサにも申し訳ない。
そのまま屋上の出入口の扉へ向かおうとした瞬間、扉が開いた。
「フェイトちゃんっ!」
「なのは…?」
そこから姿を現したのは、今までずっと避けてきたなのはだ。
今は告白大会の途中ではないだろうか。なのに、何故ここにいるのだろう。色々な疑問が頭を駆け巡って、パニックになりそうだった。
「ど、どうしてこんな所に…。まだ告白大会の途中じゃ」
「うん、まだ途中。だから来たんだよ」
未だになのはの言葉の意味がわからずに首を傾げると、なのはは少し苦笑しながらこちらへ近付く。そして、視線を合わせると口を開いた。
「まずは、この前の事を謝っておくね。あの時は、ごめん。きっとフェイトちゃん、あんな事して傷付けたって思ってるよね。でもそうじゃないの。ちょっとびっくりしただけで……嫌だったとか、傷付いたとか、そういうんじゃ、ないの」
「…そうなんだ。私こそ、急にあんな事して、ごめんね」
「ううん、怒ってないから…。あと、用件はもう一つあるの」
そう言うと、なのはは一度言葉を止めた。
何を言うつもりなのかわからずに首を傾げていると、なのはが近付いてきて、急に抱き締められた。
突然訪れた状況に慌てたものの、なのはを突き放す事は出来ず、代わりに言葉を紡ごうと口を開く。
「あ、あの…なのは……?」
「好き」
「…え?」
「フェイトちゃんが、好きなの」
恥ずかしさを誤魔化す為なのか、なのはの腕の力が強くなる。そんな仕草が可愛らしくて思わずクスリと笑ってから、そっと抱き締め返すと、なのはの身体が僅かに反応した。
「なのは、私も好きだよ」
なのはの腕の力が緩んだので、こちらも腕の力を緩めると、再び向き合う形になる。すると、なのはの顔が満面の笑みになった。
「どうしたの?」
「にゃはは…えいっ!」
なのはの声と同時に、思い切り腕を引っ張られる。
バランスを崩してなのはの方へ近付くと、不意に唇に何かが触れた。
「この前のお返しだよ。御馳走様」
「――っ!!」
触れた物がなのはの唇だったと気付くと、急に恥ずかしくなり、顔を真っ赤にして視線を逸らす。
そんな姿を見てなのはは微笑むと、静かに手を繋いだ。なのはの手のぬくもりがじんわりと伝わって来る。
「なのは?」
「さ、行こう?告白に成功したら、アリサちゃんの所に戻らないと終わらないんだから」
「…うん」
そんななのはに笑顔で答えると、そっと手を握り返して歩き出した。
後書き
年上なんだからなのはさんがリードしなきゃ!…とか思ってたら案外先に手を出したのは後輩だったという事実(笑)
きっと年下でがっつくフェイトさんと大人の余裕を見せつけるなのはさんなんだな!よし、そういう事にしておこう。
この後仲良く帰って来るなのはさんとフェイトさんを見て、内心喜びつつも怒るアリサさんが目に浮かぶぜ…。
弟からネタを貰って、ちょっと息抜き程度に書いてみたものなのに思わぬ人気があって嬉しかったです!拍手ボタンをポチポチしてくれた方、有難うございましたー。
なのはさんとフェイトさんが幸せならそれでいいです。
パラレルが多いような気がします。
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