連載更新ー!!お待たせしましたぁっ!!
拍手でコメントとか貰ってますが、返信は次にします。ごめんなさい!!
というか前の「タヌキのくせになまいきな」も拍手がちらほらあって嬉しかったです。なのはでギャグはぶっちゃけやった事なかったから色々と心配だったんですけど良かったです。
…で、連載の話に戻りますが。
今、連載用の小説と並行して、フェイトさんの過去についての番外編っぽいのも作成してます。これを載せるかどうかはぶっちゃけ謎ですwww
でも、フェイトさんが人間だった頃のなのはさんとの話とかって話の中でも結構出てるのにあんまり深く掘り下げてないなぁって思って…。一応、4つか5つくらいはネタとして用意してます。初めて出会った時についてとか、友達や恋人になるまでの経緯についてとか…。
…連載が終わる頃までには載せるかどうか考えておきます。
例のごとくですが、読みたいから載せろ!とか別にいらないよ…とか、意見とかあれば遠慮なくどうぞ。あと奈々話…げふん、7話分時間はあるからゆっくり考えられますね!
とりあえず本編行きますね。ついになのはさんとあの死神が対面します。
ちなみにさっき話したフェイトさんの過去についてもちょっぴり多めに触れてます。
気になる人は追記へ!!
深夜。部屋の窓を開けると、ぼんやりと外を眺める。
こうして、フェイトが来るのを待ち続けて、一ヶ月の月日が流れた。
相変わらず、フェイトが来る事もないし、連絡が取れる事もないが、それでもこの一ヶ月、休まずにフェイトを待ち続けた。アリサにも言われたが、そう簡単に諦めたりしないところが長所なのだ。
「フェイトちゃん…」
もう何度呼んだのかわからない彼女の名前。この一ヶ月で、返事が返って来ない事が当たり前になっていたが、今日は違っていた。
「アンタか。ずっと前から飽きる程フェイトちゃんの名前呼んどるのは。そんな事しても、フェイトちゃんとは会話出来んよ」
フェイトとは違い女性の声と共に姿を現したのは、自分よりも僅かに小柄な女性。現れ方からして人間ではないと直感で感じ取ると、警戒する。
「貴女…死神…?」
「…賢い子やね。そうや、私は死神ではやてっちゅー名前や。よろしくな、なのはちゃん」
決して友好的ではない笑みを浮かべるはやてに、警戒を更に強める。するとはやては面白そうに笑みを浮かべた。
「そんな警戒しなくても、別に殺したりはせんよ。まだ死期には程遠いしなぁ。そうやなくて、今日来たのは…フェイトちゃんの話、しとこうと思ってな」
「…フェイトちゃん!?」
フェイトの名前に過剰に反応を見せると、はやては驚いたような表情を見せてから、呆れたように溜息を吐く。
「別に、怪我したとかそういうんやない。反逆起こしたんで自宅に閉じ込めとるだけや」
「反逆…」
「そや。何で反逆したか、わかるか?」
はやての問いに、首を横に振る。死神の事など、人間である自分にとってはわからないのが当たり前だ。
自分の返答を見たはやては再び口を開く。
「私に、なのはちゃんとの契約を破棄するよう言われたからや」
「何…それ……」
訳がわからない。一体何がどうなったら自分との契約を破棄するような話になるのだろうか。
「まぁ、これだけ聞いても何がなんだかわからんやろ。とりあえず私の話聞いてくれるか?少し長くなると思うけど…」
正直、会ったばかりの死神の話を聞く気などなかったが、はやてにフェイトの昔話だ、と言われては首を縦に振るしかない。
フェイトの生前の話については、自分も少し気になっていたから。
「有難な。それじゃ、始めるか。って言っても、私自身が直接見た訳やなくて、本人から聞いた事やけど」
そう前置きをしてから、はやては静かに話し始めた。
* * *
始まりは、そう…フェイトちゃんが13歳の時って聞いとる。
学校に通っとったらしいけどフェイトちゃん、クラスで浮いとったんやと。
ほら、フェイトちゃん、紅い瞳しとるやろ。あれ、生まれつきらしくてな。心ないクラスメートが「悪魔の仲間」なんて言ったせいで怖がられてたんやって。
そんな学校生活を送ってた時、フェイトちゃんのクラスに留学生が来たんやって。名前は高町なのは。
…あぁ、同じやね。なのはちゃんと。
日本人の留学生って言っても、ちっとも日本人らしくなくてなぁ。亜麻色の髪に蒼の瞳。フェイトちゃんが考えとった日本人のイメージとは似ても似つかんかったんやって。
まぁ、そんな名前とか外見はどうでもいいわ。
そうして、フェイトちゃんのクラスに留学生が来た訳なんやけどな、その子はフェイトちゃんが皆から怖がられているの知らんかったから、普通に話しかけたんや。
フェイトちゃん、実の親や姉を失った挙句、クラスメートからは怖がられて、結構やさぐれとったみたいでな。最初は仲良くなかったらしいで。
話しかけたりするものの、なのはちゃん――あ、ここでは留学生の事な。彼女の一方通行で。
せやけどな。ある日、なのはちゃんが言ったんやって。
「フェイトちゃんは悪魔なんかじゃない。あんなに優しい人が、悪魔な訳がない」
ってな。それから、なのはちゃんとフェイトちゃん、仲良くなり始めたんやって。
相変わらずクラスメートと仲が良い方ではなかったけど、それでも考えを改めて仲良くする子もいたみたいやし、それなりに楽しい学園生活送っとったみたいや。
それから、フェイトちゃんとなのはちゃんは自然と自分の恋心に気付いて、付き合う事になる。そう、恋人同士やな。
そんで、学校の卒業があって、帰国するか迷っとったなのはちゃんを引き止めて、一緒に暮らし始めたんやと。
フェイトちゃんは家業をお兄さんと一緒に継いで、なのはちゃんは学校の先生。幸せに暮らしとった。
せやけどある日、フェイトちゃんはなのはちゃんを殺してしまった。
理由は知らんよ?私は何も聞いとらんから。
でも、恋人を失ってしまったフェイトちゃんは、なのはちゃんを殺した直後に自らの命を絶って死神となった。
恋人殺しの罪を背負って。
* * *
「フェイトちゃんから聞いたかもしれんが、死神は罪を背負って死んだ人間がなるものなんや。私みたいに何の罪もない人間が死神になるっていう非常に稀なケースもあるにしろ、ほとんど例外はない」
はやてが語った昔話に、何も言えなくなる。
ずっと昔、フェイトが人間だった頃に存在した、自分とそっくりの高町なのは。そして、自分が見る夢と同じような出来事。
今まで見ていた夢は、本当にただの夢だったのか。沢山の疑問が頭を駆け巡る。
「いたんだ…。もう一人の高町なのはが」
口を開いて出た一言は、至って単純な真実。
もう一人の自分が存在した。それだけは、間違いない事実だ。
「そうや。フェイトちゃんがなのはちゃんに会いに来たのも、生前の恋人の名前と同じ人間を見つけて、興味を持っただけ。せやけど、その同じ名前の子があまりにもそっくり過ぎた」
つまり、フェイトが見ていた“なのは”は自分ではなくて――。
嫌な考えが頭をよぎり、首を横に振る。
フェイトから感じ取れたあの感情が嘘であるなんて、思いたくない。
だが、そんな自分を絶望の淵へ引きずり込むようにはやてが口を開いた。
「その考えは、間違いやないと思うで」
「嫌…っ、言わな…いで…」
考えを読まれている事はわかっている。だからこそ、何を言われるのかもわかっていた。
聞きたくない。聞いて、それを事実として受け取りたくなどない。
「フェイトちゃんが見てるのは――」
「やめて…っ!!」
「今のなのはちゃんやない。フェイトちゃんが人間である時に愛した高町なのはや」
目の前が真っ暗になる。
もう、どれが真実でどれが嘘かも、自分が誰であるかもわからない。
そんな自分の姿を見てからはやては立ち上がると、そっと見下ろした。
「ごめんな。せやけど、死んだ人間の魂は元には戻らない。昔のなのはちゃんと、今のなのはちゃんが別人なのは、変わりようのない事実なんや」
それだけ告げると、はやては姿を消した。一人になった事で緊張の糸が切れたのか、急に涙が溢れ出す。
「フェイトちゃん……フェイトちゃぁん…っ」
フェイト本人からの否定が欲しくて、何度も何度も名前を呼ぶ。
ただ一言、違うよ、と言って欲しいだけだった。だが、当然、呼ぼうが返事が返って来る事はない。
その事実に、声をあげて泣く事しか出来なかった。
後書き
13話!!フェイトさんの過去と、フェイトさんn恋人の高町なのはについてです。
ここらへんが一番重い部分です。はやてさん悪役っぽいw
でも、はやてははやてなりに思う所があってこういう…きつい事も言うんですよ?
決して私がはやてさん嫌いとか、なのはさんをいじめたいとかそういう事じゃないですよ?
寧ろはやてさんは好きですし、なのはさんはフェイトさんにいじめて貰いたいですし!
…話が逸れたwww
次回は、再びフェイトさんのターン!フェイトさんがついに物語の核心に触れ始める所ですよー。
では次の更新にてお会いしましょう!
なのはさんとフェイトさんが幸せならそれでいいです。
パラレルが多いような気がします。
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