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なのフェイなの なネタ投稿部屋。
Posted by - 2017.09.25,Mon
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Posted by リー - 2010.08.29,Sun

お待たせしましたー。連載更新です!
前にも言った通り、前に更新したネタの続きは次の更新にします。もうちょっとお待ちを。

皆が一番くじで騒いでいる中、自分は一足遅めにForce買いました。皆かっこよくて惚れそう…。というよりForceの部隊長は反則だと思います。もう惚れてもおかしくない!!

さて、連載の話ですが。
今回はフェイトさん視点です。急展開まっしぐらーっ!!
フェイトさんから昔話もちょっとだけ語られます。
前はあんなにも動かなかったフェイトさんが動く動くwww
興味のある方は続きからどうぞー。

 

 

薄暗い部屋の中で、厚い本の端から端まで目を通す。だが、目的の部分は未だ見つかっていない。
探し物だけで既に一ヶ月も過ぎてしまっている事に溜息を吐いた。


「見つからないな…死亡記録」


探しているのは、彼女と自分の死亡記録だった。
昔からこうして人が死ぬ度、死因等を詳しく書いた死亡記録がこの本に記録される事になっている。
だが、一年間で人が死ぬ人数といえば相当なもので。更に言えば自分が死んだ時代は、世界の国々が争いを繰り広げていた事で有名な時代だ。当然、記録所は今以上に多い。

そろそろ一休みしようかと立ち上がったところでドアがノックされる。
わざわざこんな事をする必要などないのにも関わらずこんな事をするのは一人しかいない。
ドアを開けると、笑顔で出迎えた。


「入って下さい、シグナム」
「あぁ、邪魔をする」
「そんな律儀にしなくても、勝手に入って来て良いんですよ?」
「そうなんだが…どうにも昔の癖が抜けなくてな」


そんなシグナムに苦笑すると、シグナムは僅かに恥ずかしそうにしながらもこちらへ精気水を手渡した。
仕事でも精気を吸えなくなった今の状態では、これが自分の唯一の食事手段であるので、正直有難い。


「いつも有難うございます、シグナム」
「これは主から頼まれているだけだ。それより…探し物ははかどっているのか?」
「いいえ…正直、端から端まで見ているつもりなんですが、全く見つかりません」


僅かに溜息を吐く自分に、そうか、と返事をしてからシグナムは思い出したように口を開く。


「そうなると…もしかしたら、通常の死亡記録ではなく、犯罪記録の方かもしれないな」
「犯罪記録…。確かに、そっちに載っているとしたら、この記録の方には載りませんけど」


犯罪記録は人間の死亡の際や、その他の事で死神の禁忌が関わっている時に記録される書物だ。そちらに載る死亡記録は多少特殊なので、通常の記録所には載らない事になっている。


「けど…その犯罪記録所に載っていたとしたら、私と彼女の死は」
「死神の禁忌が関わっているという事になるな。まぁ、そんな事は滅多にないが…一応見るのか?」


シグナムの言葉に、すぐに応えず考え込む。
死神が禁忌を犯す中で、人間が死亡するまでになった物はそう多くないのだ。自分がこの百年程死神として生活して来たが、その中でも数える程しかないのだから。
そんな確率の中で犯罪記録所を調べたとしても、無駄になるのではないか。だが、それでも可能性があるのならば、調べるべきなのかもしれない。


「…お願いします、シグナム」
「わかった。だがその前に、水を飲んだらどうだ。少し体調が悪そうだ」


座っていた椅子から立ち上がり、グラスに精気水を注ぐと、こちらへ渡す。それを受け取ると一口飲む。
以前は味気ないと感じていたものだが、今となっては慣れてしまった。胃に水が入っていく感覚がわかる。だが、慣れた今でも、あの満腹感と精気の濃さは忘れる事が出来ない。


「……なのはの精気の方が、元気が出るんですけどね」
「出れないんだから、それで諦めるんだな」


正論を言いながらも、がっくりと肩を落とす自分を見て、シグナムは苦笑した。

 


* * *

 


一度家を出たシグナムが何冊かの資料を持って戻って来た。
どうやら暫くの間仕事がないらしく、黙って手伝ってくれる。それに対して驚いていると、シグナムは急に口を開いた。


「そういえば、生前のお前の名前を聞いた事がなかったな。何と言うんだ?」
「…フェイト・T・ハラオウンです」
「ファミリーネームが変わった経験があるんだな」


シグナムの言葉に、よくわかりますね、と一言告げた。記録所のページを捲ると、パラリと紙が擦れる音が部屋に響く。


「ハラオウンは、養子に入った家のファミリーネームです。テスタロッサは、実母が名乗っていたファミリーネームなんですよ」
「そうだったのか…養子に入る前の家族と離れて、寂しかったんじゃないか?」
「…その時の気持ちは、よく覚えてません。でも、何も考えてなかったという方が正しいかもしれません。私、双子だったんです。アリシアという名前の姉がいたんですよ。だけどその姉は病気で死に、母も姉の後を追って自殺しました。残った私を養子に入れるようハラオウン家に手配してくれたのは、メイドのリニスでした。あの時の私は抜け殻状態でしたから、リニスがいなければまともな道を歩む事も出来なかったと思います」


シグナムの方を見ると、何と言ったら良いのかわからなそうな表情を浮かべていた。
困らせてしまった、と慌ててもう一度口を開く。


「で、でも…ハラオウン家の人は良い人でしたし、何より、なのはと出会えたから…私は幸せでしたよ」
「そうか。差し支えなければ、彼女について聞きたいものだな」
「なのは…ですか?」


シグナムは黙って頷く。
まさかシグナムからそんな事を言われるとは思っておらず、目を見開く。だが、すぐに笑みを浮かべて椅子に座り直した。
そして、読み終えたページを静かに捲る。


「そうですね…。なのはは、とても強い子だったと思います。身体的な強さではなくて、精神的な強さです。最初、私は彼女を、自分とは正反対の人間だと思ってました。血の繋がった家族に恵まれ、友人に囲まれていつも笑顔で。私はそういう人間じゃ、ありませんでしたから。この紅い瞳を恐れられ、悪魔の子と言われ友達も出来ないといった感じでしたし」
「でも、恋人だったのだろう。自分と真逆の人間が友人や恋人になるというのは良くある事だ」
「私も、初めはそう思っていました。でも、友達として過ごしていく中で、沢山の事を知って、気付いたんです。もしかしたら、似ているのかもしれないと。彼女と私は真逆なように見えても実は、根本的な所は似ていたんだと」


そこで一度言葉を止めてシグナムを見ると、視線は資料の方へ向けられていた。だが、手がパラリとページを捲る音が、まるで続きを促しているように感じられ、再び口を開く。


「私は、誰かの特別になりたかった。いつも、私は特別でなかったから。ただ一言、特別だって言葉が欲しかった。そして、なのはもきっと…同じ事を思っていたんじゃないかって。父親は、戦争で腕を失い、兄は父の代わりに戦場へ。母は父の介抱。姉は嫁いで…。皆、彼女の事を見てなんていなかった。留学を決めた時も、誰一人反対する人はいなかったと聞いています。きっと、誰も自分の事を見てくれていないと、感じていたんじゃないんでしょうか」
「人間の一生は短い。その中で自分の求めた物に辿り着ける人間というのは本当に僅かだ。そういう意味では、お前達は幸せだったのだろうな」
「はい…」


シグナムの言葉に頷く。
本当に何年でもなかったが、彼女と過ごした日々は幸せだった。お互いがお互いの特別でいられたから。

膝の上の資料のページを捲る。そこに書かれていた高町なのはという名前に、思わず立ち上がった。


「…どうした?」
「あったんです…死亡記録」


立ち上がったまま、テーブルへと資料を広げる。
シグナムは持っていた資料を閉じると、広げられた資料を覗き込む。


「何て、書いてあるんだ」
「待って下さい。長いので、私となのはが死んだ時の所だけ…。ありました。私の住んでいた地域を担当していた死神は、スカリエッティという名前だったそうです。スカリエッティは大量の精気を得る為に、死期に達していない二人の人間を死へ追いやったそうです。この二人の人間が私となのはです。二人を死に追いやる方法として、片方の人間の魂に干渉し、精神を乗っ取り、もう一人の人間を殺す。そして、最後に精神を乗っ取った人間を自殺させる…」


そこで言葉を止め、整理する。
つまり、スカリエッティという死神が、自分の精神を乗っ取り、なのはを殺させ、自殺まで導いたという事だ。それは、自分になのはを殺す理由などなかった事を意味している。その事に僅かではあるが安堵する。
シグナムはそんな自分を黙って見ていたが、暫くして、資料を見つめながら服の裾を引っ張った。


「まだ続きがあるようだな」
「えぇ…でも、文字がかすれて見えませんね」


シグナムが指差した部分は、途中で文字がかすれてしまって読む事が出来ない。だが、この死亡記録に関する事なのは間違いない。
これ以上、何があったというのだろう。


「死期に達していない人間を殺した罪で、スカリエッティは死神界を追放された。だがその後…ここで文章が止まっているな。この後、この記録に書かれるような出来事があったというのか」
「……わかりません。でも、ここまでわかれば上出来です」


白いマントに身を包むと、家の出口に向かって歩き出す。だが、シグナムの手がそれを止めた。


「…どこへ行く気だ」
「なのはに、会いに行きます」
「私はそれを許す事は出来ない。お前には自宅謹慎の命が主から下されている。このまま大人しく言う事を聞いていろ」
「調べ物がなければ元々命令なんて守る気はありませんでしたよ。はやてにも言いましたが、彼女が別人であろうと関係なく、今の高町なのはが好きなんです。なのはの為に、禁忌を犯す覚悟も出来ています」


そこで言葉を止め、シグナムを見る。するとシグナムは剣を抜き、こちらへ突き付けた。


「…お前の覚悟は相当な物のようだな。友人としてはこういう時、素直に見送ってやるべきなのだろうが、私は立場上そうもいかない。だから、お前の覚悟をこの剣にぶつけてみろ。もし、お前の覚悟が勝つのならば、もう止めはしないさ」
「…臨むところです」


シグナムの言葉に頷くと、バルディッシュを強く握り締め、笑みを浮かべた。

 

 

 

 

後書き
14話終わりですー。
ついに真実に触れ始めるフェイトさん。だがこのままでは終わりませんよっ!
今回を含めて今まで張った伏線を回収しなければなりませんしね。
皆覚えてるか不安になるくらい前の伏線もあるんですけどwww
そしてまさかスカリエッティを出すとは思ってもみなかった…。
でも近くに手ごろな悪役がいなかったから仕方ないんですよね
では、次回の更新にてお会いしましょう!

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なのはさんとフェイトさんが幸せならそれでいいです。
パラレルが多いような気がします。

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