ジンが好きっていうと若干嫌な顔する人が多いんですがね。
皆さんは、どんな酒が好きですか。ちなみに、私は何でも飲めるタイプです。
さて、昨日拍手三回以上で書くよって言ったら四倍くらいの数の拍手が来てました。
皆、張り切って叩き過ぎだよ!いや嬉しいけどさ!!
そんな訳で今日急ピッチで書き上げたフェイなの。えろすな部分書こうかどうか迷ってたけど、皆あまりにも拍手するから勢いで書いちゃった…。そこは反転しておきます。とにかく、拍手した方もそうでない方も続きからどうぞ。
追記:
これ、前に書いた酔っ払いのフェイトサイドですよー。多分わかってらっしゃる方が多いとは思いますが、なんか書き忘れてたんで一応追記しときます。
少し落ち込んだ様子で職員室を出て行く彼女を見て、思わず溜息を吐く。
――また、やってしまった。
質問には答えられるし、指導も丁寧にやろうと努力している。なのに、笑う事が出来ない。遠目から見ても彼女の笑顔は眩しいくらいなのに、自分の笑顔に応えて笑う彼女を間近で見た時には、どうなるかわからない。
そう考えると、こちらから笑う事なんて出来なかった。
本当は笑顔で対応しなければならないと思っているのに。生徒や他の教師に出来る事が、どうして出来ないのだろうか。
「フェイトちゃんも素直やないなぁ」
そんな自分の様子を隣で見ていたはやてが面白そうにこちらを見る。
「そんな面白そうにしないで。私は」
「真剣なんだから……やろ?もう聞き飽きたわ」
そう告げると、はやては机の上に置かれていたお茶を啜った。それを横目で見ながら、とりあえず仕事を終わらせなければと思い、机の上へパソコンを出す。
起動するまでの時間に珈琲を淹れて来ようと立ち上がった時、はやてがこちらを向いて口を開いた。
「でも…まぁこの状態じゃ実習終わるまでこのままやろうし、背中押したるわ。感謝してな?」
「…?うん……」
嫌な予感はしたものの、忙しかった事もありこれ以上会話を続ける事もせず給湯室へと歩き出した。
* * *
教育実習の最終日。はやてからいつもの居酒屋で飲もうという誘いを受けた。特に用事もなかったので承諾して、居酒屋ではやての到着を待つ。
数分後、居酒屋にやって来たのは、はやてと、もう一人の実習生であるアリサ。そして彼女――なのはだった。
「フェイトちゃん。待たせたなー」
「…ううん。そんなに待ってないから」
背中を押す、とはこの事か、と納得する。随分前の事で忘れていたが。
平常心を装ってはやてへ言葉を返すと、今度はなのはが口を開いた。その表情はやはり暗い。
「……あの、先生。やっぱり悪いですから」
「何言っとるん、なのはちゃん。せっかく奢るって言いうとるんやから。ほら座って」
はやてに促され、渋々向かい側の席へ座る。なのはの隣にアリサ、その向かい側にはやてが座った所でビールを飲み始めた。
なのはは乗り気ではなかったが、目上の人間からの酒という事もあって、断らずにグラスを傾ける。
だが、一時間が経ったところで異変に気付く。なのはの表情が険しい。もしかしたら、あまり酒に強くないのかもしれない。そうだとしたらこの状況というのは非常にまずい。明らかに飲み過ぎだ。
何とかしてこの状況を作った原因を止めなければと思い、隣でなのはに酒を勧めているはやてに向かって口を開く。
「はやて。高町さんお酒強くないみたいだし…そろそろ止めた方がいいよ」
「何言っとるんやフェイトちゃん。吐くまで飲まんと強くなれへんよー」
「別に強くならなくてもいいから……って、高町さん、もう飲まなくてもいいよ!」
「ふぇ…?」
止めようと手を伸ばしたが間に合わなかった。グラスの中身を飲み干したなのはの表情はどこか虚ろだ。
「高町さん…大丈夫……?」
「だいじょぶ…です…」
「これじゃ家まで帰るの無理だよ。高町さんの家、ここから結構距離あるし」
「なぁフェイトちゃん、家近いやろ。泊めてあげたらどやろ?」
はやての突然の提案に首を大きく横に振る。いくら緊急事態とはいえ、好きな人と一晩過ごすなんてとてもじゃないが耐えられない。
「今は緊急事態やし、実習生守るんは担当教師の仕事やで。なのはちゃんの両親にはアリサちゃん通じて連絡入れとくから……それじゃ、頼んだで!」
「ちょ、ちょっとはやて!!」
言う事だけ言うとはやては代金を払い、アリサと共に店を出て行ってしまった。二人で取り残され、どうするべきか迷ったが、とりあえずこの場にいても仕方ないので、なのはと共に店を出る。
店を出てから暫くはなのはに肩を貸して何とか歩かせていたが、人通りが少なくなってから、支えていたなのはの身体を抱き上げて歩き出した。
時々通る人に見られるのは恥ずかしかったが、今は一刻も早くなのはを休ませてあげたかった。
* * *
自分の部屋へ入ると、まっすぐに寝室へと向かう。そこにあるベッドへなのはを寝かせ、シーツを掛けようとしたその時。
「ふぇいと…せんせ……」
名前を呼ばれた。それに気付いてなのはの顔を見ると、自分の瞳に映ったのは、赤く染まった顔と潤んだ瞳。
まるで理性の壁がハンマーで叩かれたような衝撃を受ける。何とか踏み止まったが。
「どうしたの?気分悪い……?」
「せんせぇ…は、私の事…嫌いですか?」
「嫌いじゃないよ」
そこは否定しておきたかった所なので即答する。だが言葉では納得がいかないのか、なのはの表情は未だ晴れない。
「嘘でしょ。先生…」
「嘘じゃないよ…」
「じゃあ、何で先生は笑ってくれないんですか!?」
気を抜いていると、なのはによって腕が引っ張られた。バランスを崩して倒れ込む。
なのはの顔があまりに近くて、動悸が止まらない。それに付け加えて顔に熱が集まって来た。
身体が、熱い。
「そ、れは……」
「私…っ、先生の事好きだから…ずっと笑って欲しいって思ってたのに……」
「高町さ……っん」
告げようとした言葉は遮られ、代わりに唇が触れる。その瞬間、理性の壁に止めの一撃が叩き込まれた。
気付けば、触れているだけの唇を無理矢理抉じ開けて、舌を捻じ込んだ。
「ん…っ!?」
その瞬間、なのはの身体が強張ったが、抵抗する素振りはない。その事に安心して、歯列をなぞってから舌を絡める。
息継ぎが出来ずに苦しくなったなのはが背中を叩くので唇を離すと、銀色の糸が二人を繋いだ。
「せんせぇ……?」
「好き…。ずっとずっと、高町さんの事好きだったんだよ……」
シャツのボタンを外して、露わになった鎖骨へと口付ける。紅い痕を残しつつ胸元へ下がると、なのはの手がそっと頭を止める。
「どうしたの…?」
「先生、私も……」
なのはの手が着ていたシャツのボタンを外したかと思うと、先程自分がしたように唇を寄せ、強く吸い付かれた。
「高町さ…」
「名前で、呼んでよ。先生」
なのはの唇が再び触れて、更に痕を残す。唇が離れたのを合図に、なのはのシャツとスカート、そして下着も全て脱がし、一糸纏わない姿にする。
目に入った突起は既に尖っていた。それに舌を這わせながらも、もう一つの突起を手で刺激する。すると、なのはの口から甘い声が漏れた。
「なのは」
突起に吸い付いていた唇を離し、名前を呼ぶ。すると、嬉しそうに笑うなのはの顔が目に入った。それに対して応えるように笑い返す。初めて笑った。彼女に向けて、自分が。
「先生…好き」
「私も、好きだよ。なのは」
唇をなのはのそれに触れさせてから、下腹部へキスをすると、なのはの身体が反応した。
それに気を良くして秘部を割り開くと、そこから愛液がトロリと零れた。何となく勿体ないと感じて、零れ落ちる前に舌で掬い取る。
口の中で咀嚼してから再び舌を伸ばし、敏感な突起に触れてからそっと中へ差し入れた。
「ふぁ……せん、せ……っ」
出来る限り奥まで入るように舌を伸ばす。途中、なのはが反応を強めた所にそっと触れると舌が締め付けられた。
それと同時に、愛液が溢れる。わざと音を立てるように啜ると、なのはの顔が更に赤く染まり、嫌だと訴えるように首が横に振られた。形ばかりの否定だという事はわかっているけれど。
「んゃ!せんせ…もう………」
催促するようななのはの声に我慢が出来ず、中に侵入していた舌を離すと、頬へ口付けてから一気に指を差し入れた。
「っあ――!!」
途端に響く、なのはの嬌声。それを聞きながら、上壁に指を当てて小刻みに揺らすと、一層指が締め付けられた。
「なのは…ここ……?」
「あっ……そこ…い……よぉ…っ、もっと……!!」
中を擦っている右手の掌で、存在を主張している突起を押し潰し同時に揺らす。すると、なのはの身体が何度も震える。
「うぁ…ぁぁぁっああ――」
* * *
朝日が眩しくて思わず目を覚ます。
仕事に行かなければと慌てて起きるが、そこで今日は休日である事に気付いて大きく溜息を吐いた。
ふと、隣を見るとなのはが気持ちよさそうに寝息を立てている。昨日のあの事は夢ではなかったと、今度は安堵の溜息を吐く。
睡魔は既になかったので、なのはを起こさないようにそっとベッドを抜け出すと、流石に裸のままでは色々と恥ずかしいので部屋着を着る。
そして、昨日脱ぎ捨てたままのスーツをハンガーに引っ掛け、シャツと下着を洗濯機へと入れた。
一度寝室へ戻ると、未だ寝ているなのはの髪をそっと撫でて、笑みを零す。
なのはが起きたらどう接してあげようか――なんて考えながら。
あとがきー。
やっちまった。これ軽く短編じゃなかろうか。あ、流石にもう続きませんからね?…多分。期待が大きい場合は考えるかもしれないです。
ぶっちゃけこうやって上手く接する事が出来なくて悶々としてるフェイトさんとか、恥ずかしくてなのはさんに手が出せないでいるフェイトさんとか書いてて楽しいですよね。もっと悩ませたい(笑)
なのはさんとフェイトさんが幸せならそれでいいです。
パラレルが多いような気がします。
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