タイトルとかあんまり意味ないですwww
何となく響きがいいからです!
あ、リンク追加しました。貼り返し一件と、最近ついったで仲良くして頂いてる方です。
んで更新!
前に行ってた保健室の天使ななのはさんと風紀委員フェイトさんなお話です。
保健室のフェイト先生なネタは皆出してると思うので逆!でもフェイなのwww
興味ある方は続きからどうぞ!
11月13日少し修正しました。
「先生っ!!」
ノックもなしに開いたドアを見て、目を見開く。その拍子に机の上に置かれていた書類の入ったファイルがバサバサと落ちて行った。
「アリサちゃん、どうかした?」
落ちたファイルを拾い上げながらも訊ねる。
言われなくても用件は分かっているが、ここは訊ねなければならないところだ。
「フェイトが……また」
聞き慣れた名前を聞いて、やっぱり、と溜息を吐く。入口に立っていたアリサが腕を引っ張ると、女の子としては似つかわしくない傷を作ったフェイトがいた。
「アリサ、いいよ…いつもいつも先生に悪いし」
「何言ってんのよ…」
「本当にね。私に悪い、なんて理由で保健室に皆来なくなったら、私の仕事なくなっちゃうんだけど」
フェイトに向かって微笑むと、俯いて視線を逸らしてしまった。そんなフェイトを見たアリサは溜息を吐くと、こちらにフェイトを預けて保健室を出て行った。
取り残されたフェイトはもう自分がどうするべきかわかっていて、椅子へと腰を下ろした。
そんなフェイトを横目で見ながら、消毒液を出して脱脂綿に染み込ませる。それを切れた傷口へ当てると、フェイトの顔が僅かに歪んだ。
「……申し訳ないとか、痛いとか思うなら怪我なんかしなければいいのに」
「だって!…だって、先輩に絡まれてる子見たら我慢出来なくて」
この調子では、反省は望めそうにない。そう思って溜息を零した。
校内でこのフェイト・T・ハラオウンを知らない生徒はいない。風紀委員で、正義感が強い子。それだけ言うなら良い生徒なのだが、強過ぎるのが問題なのだ。
今回のような事があれば、先輩だろうが後輩だろうが関係なく倒してしまう。その度に多少なりとも怪我をして来るものだから「保健室の常連」としても名を馳せている。
普段は大人しいし、優しいし勉強も出来る良い生徒なのに、天は二物を三物も与える代わりに大きな代償も与えてしまったようだ。
心の中でそっと呟くと、僅かに苦笑しながらも、消毒していた脱脂綿をフェイトから離した。
「はい、終わり。さ、早く教室に戻りなさい」
「えぇ?……どうせなら授業終わるまで」
「ダメ。ハラオウンさんがいると保健室が騒がしくなるから」
一応は教員なのだ。サボろうとする生徒を見逃してやることは出来ない。
それにフェイトがここにいると、フェイトの姿を見に来た生徒達で騒がしくなる。一応は体調の悪い生徒を休ませる場所であるのだから、それは困る。
はっきりと断るとフェイトはがっくりと肩を落として立ち上がった。あまりにも残念そうなその表情に、思わず良心が痛んだ。
「んー……放課後、なら休みに来る生徒もいないから、来ても良いよ?」
「本当ですかっ?」
「う、うん…」
勢いとはいえ言ってしまった事には責任を取らなければならない。フェイトの勢いの良さに驚きつつも頷くと、満面の笑みで立ち上がった。
「じゃあ、放課後必ず来ますから!失礼しましたっ!!」
嵐のような速さであっという間に保健室を出て行ったフェイトに苦笑しながらも、机の上の書類を一つ取ると仕事を再開した。
* * *
時は過ぎ、放課後。
時計を見ながらそろそろかな――なんて考えていると、勢い良くドアが開き、フェイトが姿を現した。
「失礼しまーす」
「はーい。あ、適当に座って?仕事もう少しで区切りが良くなるから」
フェイトは頷くと、近場から椅子を引いて座る。それを横目で見ながらも机の上に開いていたノートパソコンへ必要な事を打ち込んで、保存。しっかりと保存された事を確認してから電源を落としてフェイトの傍へと椅子を用意して座った。
「先生って忙しそうですよね。いつも」
「そうかな?まぁ…忙しいといえば忙しいけど」
そこで棚にお茶とお茶菓子があった事を思い出して立ち上がる。
本来は生徒にこういう事をするのは良くないと思われているが、生徒同士が教室で飲食している事を考えたら許容範囲だろう。
「はい、余り物で悪いんだけど…」
「余り物って……先生、私以外の人も保健室に来てるんですか?」
「え?あぁ……はやて先生が」
はやて、という単語を聞いてフェイトは盛大に溜息を吐く。
はやてはフェイト達の担任で、国語の担当。そして、幼馴染でもある。それを利用して、サボりたい時などに頻繁に保健室へ顔を出しては寛いで行くのだ。
おそらくフェイトにははやてがここに来て何しているか理解出来たようで、溜息は呆れたという意思を示しているのだろう。
「あの人は……何してるんですか、本当に」
「サボりには来るけど、仕事をやってないって話は聞かないから、良いんじゃないかな」
まるで勉強しない生徒に対して教師が浮かべるような表情を見せたフェイトが面白くて苦笑する。
一方のフェイトは、んー…確かに…と一応は納得したようで、カップを持つと紅茶を口に含んだ。
「ハラオウンさん、ちょっと固いよ。人間たまには休まないと」
「そう、ですね…高町先生がそう言うなら」
そう言いながら机に置かれたお菓子を手に取るフェイトを見て笑う。そして、自分もお菓子を手に取った時である。保健室のドアが勢い良く開いた。
「なーのはちゃーん!お茶させてー…って、今日は先客がおるんか」
現れたのは先程の話題に上がっていた八神はやてだ。はやてはフェイトと自分を交互に見てから空いてる椅子へと座る。
「なんやフェイトちゃんがこんな所でお茶しとるんは珍しいなぁ。まぁそれはさておき……今日も揉ませ」
「はやてちゃん、今すぐ出て行く?」
言葉と共に笑顔で返すと、はやては若干引き攣った笑みを浮かべて静かになった。それを確認してから立ち上がりお茶の準備を始めようとした。お湯の入ったポットへ手を伸ばす途中で、フェイトが立ち上がる。
「ハラオウンさん?」
「…すみません、急用を思い出して。御馳走様でした」
それだけ告げてフェイトは保健室を後にした。心なしか怒っていた気がする。
足音が完全に消えてから、はやてが突然溜息を吐いた。
「……わっかりやすー」
「…何が?」
はやての呟きの意味がわからずに聞くと、はやては呆れた目でこちらを見た。
「はぁ…なのはちゃんが昔から鈍いんは知っとるけどここまでとはなぁ。フェイトちゃん可哀想に」
「だから何の事なの?ハラオウンさんが何?」
「さぁ?それは自分で考えるんやね」
もう一度聞いてみるものの、はやてはそれだけ言うと、もう何も言ってはくれなかった。
前半終わり!後半の更新予定は未定!!www
本当は思春期フェイトさんにがっつかれて悩む保健室の天使が書きたかった…けど、多分そこまで行かない気が…。
なので、番外編として後で書いてやる!!という気持ちを持ちつつも結ばれるまでを書きます!!
そんでは勉強する!さらば!!
なのはさんとフェイトさんが幸せならそれでいいです。
パラレルが多いような気がします。
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