特に深い意味はないですごめんなさい。けけけ決してリーはそういう趣味じゃないよ。部隊長にセクハラされたい願望はあるけどな!!ちょっと前に友人に勧める際に無印見たらそういう気分になっただけだよ?
まぁそんな変態リーの話はともかくとして、連載こうしーん!
展開が進むせいか最近とりわけ楽しくて仕方ない。この連載、個人的にはフェイトさんのキャラ設定を一番頑張りました。でもそろそろ試験あるし自重しないとなぁ。この夏はとにかく勉強すると思う!夏コミも勿論行きますけどね!今必死にバイトしてますよ。
そんな訳で、続きからどうぞー。
夕食を終え、部屋に戻ると電気を付けようとしたところで手を止める。理由は、ベッドに座ってこちらを見つめる死神の姿が目に入ったからだ。
「来てたんだ。言ってくれればすぐに行ったのに」
「さっき来たばかりだったし、なのは夕食中だったでしょ。あと、電気を付けてもいいよ。なのはが明るい方が良いって言うなら」
「ううん。明るくなくても良いよ。それより、フェイトちゃんが会いたいって言うの、初めてだよね」
部屋の扉を閉じてベッドまで歩くと、フェイトの隣に座る。ギシリ、とベッドが僅かに軋んだ。
「そうだったかな。…うん、確かにそうかも。良いでしょ、たまには。食事以外でなのはに会いたくなったとしても」
「うん。会えて凄く嬉しい。フェイトちゃんと話すの、楽しいから」
笑顔でフェイトに答えると、フェイトはそっか、と一言告げて微笑んだ。それに対して大きく頷くと、フェイトに突然抱き締められる。
布越しに伝わる熱のなさが、フェイトに抱き締められているという事を更に自覚させた。
「フェイトちゃん…?」
「…なのは」
名前を呼ばれて、フェイトの紅い瞳と視線がぶつかる。その瞳はいつもと同じようで、どこか違う。
この瞳には、見覚えがある。そう、まるで縋るような――。
『なのは』
『どうしたの…?何か、不安になるような事でもあった?』
『……うん』
『大丈夫だよ。どんな事があってもフェイトちゃんの傍にいるから。だから、大丈夫…』
白い部屋、ベッドの上。
あの時のフェイトも縋るような瞳でこちらを見ていた。
「……っ」
「なのは!?」
急にフラッシュバックするかのように浮かんだ光景と頭に響いた声。そして間を置かずにそれ以上見る事を咎めるかのような頭痛が襲い、顔を顰めると、フェイトが心配そうな瞳でこちらを見て、抱き締めたまま背中をそっと撫でる。
思い出そうとする事を止め、身体をフェイトへ預けると、先程までの頭痛は自然と治まった。
「なのは…大丈夫…?」
「…うん。さっきまで凄く頭、痛かったんだけど、もう平気だよ」
「そう?でも、また起こるかもしれないから、今日は寝た方が良いよ」
黙ったまま頷くと、フェイトは抱き上げてからベッドへ寝かせてくれる。そして、額に触れる冷たい唇の感触を感じると、そのまま意識を手放した。
* * *
放課後、学生寮に向かって二人で歩いて帰る途中、フェイトは突然口を開いた。
「ねぇ、なのはは…卒業したらどうするつもりでいるの?」
「私?うーん…このままなら、国に帰る事になるかなぁ。こっちにいてもいいんだけど、卒業してから住む家を探すのも大変だし」
「そっか…」
フェイトはそれだけ言うと、黙ってしまった。正直に言えば、悩んでいる。
留学している学校を卒業する以上、もう目的は果たしたのだし、日本へ戻るのが普通だ。だが、その為にフェイトと離れてしまう事は、嫌だった。せっかく出会って、恋人になったのに。
「フェイトちゃんは、後継ぎのお兄さんの手伝いをするんだよね」
「うん。母さんは、兄さんと二人で後を継いで欲しいって言ってたから。二人で頑張るつもりでいるよ。それでね、なのは」
「うん?」
「あの、もし良かったら、なんだけど…。卒業したら、二人で一緒に暮らさないかな、って…。せっかく教師になれるのに、国に帰っちゃうの勿体ないし」
フェイトの言葉に、目を見開く。隣を歩くフェイトの顔を見ると、頬は真っ赤に染まっていた。
そんなフェイトの手をそっと握って微笑むと、今度はこちらから口を開いた。
「嬉しいな。本当はね、国に帰るの悩んでたの。フェイトちゃんと離れちゃうのは嫌だから」
「なのは、それじゃ…」
「うん。宜しくお願いします、フェイトちゃん」
笑顔で答えると、フェイトは満面の笑みを見せてくれた。
* * *
「…って、夢を見たの」
「へぇー」
「そうなんだぁ」
学校での昼休み。机の上にお弁当を広げながらも昨日見た夢について、アリサとすずかへ話す。
ちなみに、いつものように目が覚めた時にはフェイトの姿はなかった。おそらく急ぎの仕事が入ったのだろう。
「何か、幸せな夢だったなぁ…」
言いながらも、心のどこかで寂しい気持ちになる。夢の中の自分は幸せになれても、現実の自分は違うから。
アリサも同じ気持ちを抱いたようで、口を開く。
「ばかちん。夢で幸せでも、現実で幸せじゃないなら意味ないじゃない。あんた、あれ以来話してないけど、何か進展あったの?」
「うーん…。ない、かな。会って、楽しく話したりするだけで相変わらず。寧ろ、相手は逆に気持ちを隠すようになった気もするし」
前は喜怒哀楽をよく見せてくれていたと思うのだが、最近はそれすらも見せてくれないような気がする。貼り付けの笑顔で偽って。魂を探っても何も見せてくれない。
死神と人間では、食べられる立場である人間が劣っていて、死神の魂の全てを自由に見る事が出来ないのはわかっている。だが、明らかに見せたくないと隠されるのは不安になるのだ。
「気持ちを隠すって…。見られたくないって事よね。そう思う理由は二つ。嫌いだから見せたくないか」
「好きだからこそ、見せたくない…のどちらかだね」
「でも、前に気に入られてるって言ってたじゃない。って事は、好きだからこそ見られたくない部類なんじゃない?あまり気にする必要はないと思うけど」
「そうかなぁ…」
首を傾げながらも弁当箱の中の卵焼きを一つ食べる。
確かに、好き嫌いで見せたくないという気持ちは勿論あるだろう。だが、フェイトが隠す理由は、それとはまた別にあるようにも思える。それが何であるかはわからないが。
「告白とかしないの?」
「こ、こくはく…っ!?」
箸で挟まれていたウインナーがポロリと落ちる。告白、という単語に顔が一気に熱くなるのを感じた。
「で、出来ないよっ!!そんなの無理だよぉ…」
「アリサちゃん。なのはちゃんは告白される事はあっても、自分から言う事はないから耐性ないんだよ。なのに少し率直過ぎるよ…」
「ダメよ。この子は無理矢理でも背中押さないと、進もうとしないんだから」
確かに、現状で満足して先に進もうとしていないけれど。突然告白というのは、背中を押し過ぎではなかろうか。
そう言おうと何度か口を開きかけるのだが、アリサのあまりの剣幕に押され、ついに言い出す事が出来なかった。
後書き。
わーい。何だか展開が進むから楽しくなってきたー!!
そんな訳で、またもや意味深展開。これ、そろそろ展開読めてきた人いるんじゃなかろうか。
でも予想を裏切らない展開をしつつ裏切ってやりますよ!(どっちだ)
とりあえず今の部分は今後の伏線です。後々活きてきます。そして十話過ぎくらいからはやてさんが大活躍すると思うぞ。
毎度毎度の事ですが、お粗末様でしたぁっ!!
なのはさんとフェイトさんが幸せならそれでいいです。
パラレルが多いような気がします。
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